【コラム】杉山清貴、ハッピーでピース!

2014年6月27日 12:02

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 ゆる~い感じが全編を包んでいて、クセになっていた人気シリーズの最新作。杉山清貴の「island afternoon III」が25日、リリースされた。
 前作同様のリラクゼーションにピースが加わっている。

 ボーカリストとして30年以上のキャリアを誇る杉山が、スローライフをテーマにリゾートアイランドから癒しの音楽を届けるというコンセプトアルバム。
 第1弾は1992年にハワイで録音、第2弾は2010年に沖縄・石垣島で録音、それから4年ぶりとなる第3弾は今年4月、沖縄・宮古島で録音した。

 アコースティックな音づくりで、曲調はカントリー風、島唄風、ブルース風、ポップスとさまざまだが、シンプルな音づくりが杉山の透明感のあるボーカルをさらに際立たせる。
 邪魔にならない。圧をかけてこない。それでいながら、いつの間にか引き込まれるという引力をたずさえた音楽。

 音づくりの中心になっているのは、杉山と関西を中心に活動しているミュージシャンの増田俊郎が1998年に結成したリラックス系ユニット「DA・BUDS(ダ・バッズ)」。ハワイの言葉で仲間を意味するユニットは、とくかくメローでピースフルだ。

 オリジナル楽曲のほかにも、エルビス・プレスリーやマービン・ゲイ、ピーター・フランプトンのカバーにも挑んでいる。本家とはまた違った新しさを再発見させてくれるアプローチ。

 マービン・ゲイのカバー「What‘s Going On」は、1971年に大ヒットした楽曲で、ベトナム反戦歌として知られている。杉山は訳詩を担当し、オリジナルとは違う世界観を歌っているが、根底に流れている平和を願う気分はお見事。♪基本ピース、永遠に♪なんて歌いっぷりは、オリジナルと通底していて気持ちいい。

 宮古島出身のシンガー・ソングライター、下地暁とのコラボ作品「今宵も月は海を照らす」(宮古言葉バージョン)は、ご当地の空気感がひしひしと伝わってくる。

 ネジを巻き過ぎている日常に、このリラクゼーションはなかなか効果的。現在杉山は、全国でアコースティックツアーを開催している。(Q)

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