“奇跡の五十二歳”市川笑也にシンデレラ賞

2011年10月2日 22:48

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 歌舞伎俳優の市川笑也(52)が2日、東京・新橋演舞場で初日を迎えた「芸術祭十月花形歌舞伎」の夜の部の通し狂言「當世流小栗判官(とうりゅうおぐりはんがん)」の終演後に、師匠の市川猿之助(71)から「シンデレラ賞」を贈られた。

 「當世流小栗判官」は「猿之助四十八撰」の1つで、これまで猿之助が演じてきた判官、浪七、お駒の3役を、猿之助のおいの市川亀治郎(35)が演じる。

 昭和58年の初演では馬の脚の役だった笑也が、平成5年から照手姫を演じるようになり、猿之助がその研さんをたたえて「シンデレラ賞」を贈ることになった。

 猿之助から「『馬の脚からお姫様』というカボチャの馬車もびっくりのシンデレラとなったあなたが、このたび、亀治郎版小栗判官でも二世代にわたり、照手姫を演じることを心より嬉しく思います。衰えることのない透明感溢れる美貌は、まさに『奇跡の五十二歳』と言っても過言ではありません。これからもますます精進し、後輩の役者たちに夢と希望を与えられる存在でいてください」と書かれた表彰状が、亀治郎から「ガラスの靴」が手渡された。

 笑也は「奇跡の52歳から、化け物の80歳まで頑張らせていただきたい」と喜びを爆発させ、「師匠の猿之助が作ったものを、若い方たちが何回も繰り返しやっていくことで古典にもなると思いますし、素晴らしい可能性を見せていただいたような、とても感無量でございます」としみじみ。

 猿之助の息子で俳優の香川照之(45)が、来年6月の「初代市川猿翁・3代目市川段四郎五十回忌追善興行」で九代目市川中車(ちゅうしゃ)を46歳にして襲名するが、笑也は「私も研修所(国立劇場歌舞伎俳優養成所)から入ったのが19歳でしたので、師匠に『不器用、不器用』って言われて。非常に大変だと思います」。市川右近(47)も「これから大変だと思う。しかしながら私どもの師匠の息子さんですから。できる限りのサポートをさせていただこうかなと思っています。ものすごくご努力もご苦労もされるだろうなと思います」と遅いスタートの厳しさを語った。

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