「幸福の黄色いハンカチ」阿部寛でリメーク

2011年7月26日 7:00

1977年に公開された山田洋次監督作品「幸福の黄色いハンカチ」が、日本テレビでドラマ化される。今秋放送予定で、7月下旬に北海道でクランクイン。主演の阿部寛は「作品の温かさを人々に伝えられれば」

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 1977年に公開され、第1回日本アカデミー賞を総なめにした日本を代表するロードムービー「幸福の黄色いハンカチ」が、日本テレビでドラマ化されることが、分かった。今秋放送予定で、7月下旬に北海道でクランクインした。

 リメークのきっかけは、3月11日に発生した東日本大震災だった。「幸福の黄色いハンカチ」のテーマは“希望”。自分を信じる“強さ”と人を思いやる“やさしさ”が描かれ、当時の日本で大ブームを巻き起こした。
 時を経て今、本当に信じられる愛や絆(きずな)を、日本中が求めている時代。作品の背景を2011年に置き換え、ドラマ化は始まった。

 脚本・監修を、オリジナル版を生み出した山田洋次監督(79)が担当。現代版「幸福の黄色いハンカチ」で、日本人に希望を与える。
 キャスティングも映画同様豪華で、当時、47歳の高倉健が演じた島勇作役を俳優の阿部寛(47)が、桃井かおりが演じた小川朱美を堀北真希(22)、武田鉄矢が演じた花田欽也を濱田岳(23)、倍賞智惠子が演じた島光枝を夏川結衣(43)がそれぞれ担当する。他に荻野目慶子、遠藤憲一、中村玉緒、草笛光子らが脇を固める。

 ちなみに、映画公開の翌年に始まった日本テレビのチャリティー番組「24時間テレビ」のイメージカラー「黄色」は、「幸福の黄色いハンカチ」から取られているという。

 名画をテレビドラマでリメークすることにあたり阿部は「自分が高倉健さん演じる島勇作の役で出演の依頼を受けたことに、最初は戸惑いを感じました」と本音を明かした上で、「でも、今こんな時代だからこそ、心になんらかの傷を持った人間たちが、それぞれを思いやり、支え合っていくこの作品の温かさを、人々に伝えられればと思い、日々撮影に挑んでいます」とコメント。

 堀北は「北海道の風を感じてこの土地に生まれ育った人になりきりたいと思います。この作品に私なりのメッセージを込められるようがんばりたいと思います」と意欲を語り、濱田も「昔、武田鉄矢さんがやった役をやらせていただいて光栄です。すばらしい共演者の方々とご一緒できてとてもうれしいです。一生懸命がんばります」と北海道からメッセージを寄せた。

【ストーリー解説】
北海道。網走刑務所。今、1人の男が出所しようとしていた。門で看守に深々と礼をして、外に向けて歩き出す男…島勇作。迎えに来ている者は誰もいない。あてがあるのかないのか、1人歩いて行く。彼の表情には、出所して自由になったという晴れ晴れとしたものはなく、何か、迷いと恐れのようなものがある。
 翌日。同じく北海道の日本海沿いの道路を、1台のバスが北上している。そのバスには、1人の若者・花田欽也が乗っていた。欽也は稚内のホテルにアルバイトの面接を受けに行く予定だったが、バスを途中下車し、港でじっと海を見ている島勇作と出会う。
 さらに、昼食を食べに入った店で、店の娘・小川朱美と出会った欽也は、朱美のすすめで勇作と同じ宿に泊まることになる。
 バイトが決まらず時間をもてあます欽也は、勇作を誘い、朱美に町を案内してもらうことにした。やがて勇作は、欽也と朱美に自分の過去を打ち明ける。そして2人は、勇作が「まだ自分を待っていてくれるなら、黄色いハンカチを竿の上にあげておいてくれ」と別れた妻に伝えていることを知る…。

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