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岸田首相と日銀・植田総裁が会談 円安について「十分注視していくことを確認」

岸田首相と日本銀行の植田総裁が7日、総理官邸で会談しました。植田総裁は会談後、足元の円安について、「十分注視していくことを確認した」と市場を改めてけん制しました。 岸田首相とおよそ30分間会談した植田総裁は会談後、3月の金融政策変更をうけ、「その後の経済物価・金融情勢等について意見交換をした」と明らかにしました。 その後、足下で進んでいる円安について記者団から問われ、「一般論として経済物価に潜在的に大きな影響を与えうるものなので、最近の円安については、日本銀行の政策運営上、十分注視をしていくということを確認した」と述べました。 植田総裁は先月26日、金融政策の現状維持を決めた後の会見で、足下の円安が基調的な物価上昇率に与える影響について、「無視できる範囲だという認識か」との質問に「はい」と答えたことなどから、その後円安が加速した経緯があります。 今回、為替市場の動向を注視する姿勢を強調し、市場を改めてけん制した形です。一方で円安が基調的な物価上昇率に与える影響は、現状では無視できる範囲だというこれまでの認識については「変更はない」とも述べています。 岸田首相と植田総裁は数ヶ月に1回の頻度で意見交換を行っていますが、今回の会談は前回の会談からおよそ1か月半と短い間隔で行われました。

日テレNEWS NNN

19:06