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【アメリカ】銃犯罪は減るのか…銃回収キャンペーン

(2009/06/10 OA)


 

 犯罪多発地域のアメリカ・ロサンゼルスのコンプトンで7日、駐車場にパトカーが集まり、必要のない銃を市民から回収するキャンペーンが行われた。

 銃の回収はドライブスルー方式で行われ、テントの前で車を止めてトランクから銃が取り出される。この時、持ち主が運転席から降りることはなく、弾丸が装てんされていないかを入念に確認した後、使えないようにヒモで固定し、回収はわずか3分で終了した。

 銃を持っていくと、スーパーや家電量販店の商品券と交換でき、カリフォルニア州・シュワルツェネッガー知事の“暴力撲滅”Tシャツがおまけでついてくる。拳銃やライフル銃は100ドル(約9500円)、殺傷能力が高い軍用ライフル銃などは200ドル(約1万9000円)の商品券と交換されるという。銃を持ち寄る人のすべてが商品券目当てというわけではない。銃を処分した男性は「この街にはいつでもどこでも銃があふれている。だから処分した」と語った。

 先月、コンプトンの高校で活躍するフットボール選手が、レストランで食事中に射殺された。ロサンゼルスの凶悪犯罪は以前に比べて減少傾向にあるものの、悲惨な事件は後を絶たない。こうした事件の多くには、盗まれた銃が使われるという。ロス郡警察の保安官は「このキャンペーンは、銃が盗まれる前に治安を良くして、社会の利益を実現させる方法です」と話した。

 今回のキャンペーンでは約3900丁の銃が処分された。全米に2億丁あるといわれる銃が、このような対策をきっかけに減っていくのかについて、銃砲店店主は「銃がよく売れるのは景気が悪い時。不況で失望した人たちが金のために犯罪に走るかもしれないと考える。だから、銃を買って自衛する」と話す。さらに、銃の規制に前向きな傾向がある民主党が政権をとったことも、銃の購入に拍車をかけているという。

 連邦捜査局(FBI)によると、銃の登録手続きが前年比で30%も増加している。銃と商品券を交換するキャンペーンが好評を博す一方で、不況による犯罪の増加を恐れ、銃の購入が増えている。ロス郡警察は、年末にもキャンペーンを行う予定で、銃を持つことが本当に安全なのかどうか議論をすべきと話している。