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【ロシア】命の危険が指摘される非合法ウオッカ

(2009/05/06 OA)


 

 ロシアの冬の厳しい寒さから体を守る必需品ともいわれるウオッカ。ロシアでは、一人当たり一年間で15リットルのウオッカを消費する。しかし、実はウオッカの半分は非合法的につくられたもので、逆に体をボロボロにしてしまうという危険性が指摘されている。

 ウオッカの本物と偽物を見分ける方法は値段だ。ウオッカは法律で、一本(500ミリリットル)は90ルーブル(約300円)以上と値段が決められている。つまり、一本90ルーブルより安いウオッカはすべて非合法ということになる。

 去年秋の経済危機以来、ロシアでは数百万人が職を失った。そして、失業率に比例して、ウオッカの販売量は伸びている。「ロシア・アルコール」社のコロブカ・アレクサンドル代表は「今、多くの人が失業などで購買力が落ちています。だからみんな非合法ウオッカに走るんです」と話す。

 非合法ウオッカは、正規のウオッカをつくっている工場が税金対策のため横流しした商品がほとんどで、中身は本物だ。しかし、非合法ウオッカの5%は工業用メチルアルコールや薬品用アルコールを薄めただけの粗悪品だという。悪い衛生状態でつくられることも多く、もちろん人体にも有害だ。

 首都・モスクワでは、去年一年間で1069人がアルコールのため死亡している。ところが、今年はわずか3か月間で1000人を超えてしまった。そのほとんどは、危険な非合法ウオッカのためとみられている。警察も取り締まりを強化しているが、危険なウオッカの製造は個人的に、あるいは小規模に行われていて、なかなか効果を上げられないのが現状となっている。

 ロシア人男性の平均寿命は59歳。寿命を縮める大きな原因といわれる非合法ウオッカだが、完全に姿を消すまでには時間が必要なようだ。