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【アメリカ】夜のマンハッタンでゴミあさり…大量消費社会にもの申す!

(2008/05/30 OA)


 

 今、ニューヨークでは、夜のマンハッタンを練り歩くちょっと変わったツアーが人気だという。

 ツアーの集合時間は午後9時。参加費は無料だ。一体、何が始まるのか見ていると、一行は突然、ゴミ袋をあさり始めた。ゴミの中から取り出したのは、店から捨てられた野菜や果物など。見つけた食材は各自、袋に入れて持ち帰る。

 このツアーは「トラッシュ・ツアー(ゴミあさりツアー)」と呼ばれている。参加者はホームレスではなく、家も仕事もある社会人だ。「資源や食料を無駄にしたくない」との思いから、参加者を募ってニューヨークのゴミをあさり、それを食べて生活しようとしている。

 初参加のメリーナさんは、なかなかゴミ袋に手が出せなかったが、一行が大きなスーパーの前のゴミ置き場でサラダバーの食材を発見し、一気に盛り上がると、ようやくゴミをあさり始めた。

 参加者らは「ツナのすしもあるよ」「賞味期限は明日ですね。今夜食べれば大丈夫!」などと話し、その場で食べ始める人も。

 メリーナさんは、ツアーに参加した理由について「今は食料の価格がどんどん上がっているので、食材が無料で手に入ると聞いたからです」「でも、やっぱり捨てられるより、きちんと消費した方がいい」と話した。

 実際にゴミ袋の中を見てみると、驚くほど新鮮な野菜や果物が捨てられていることも多い。一行は約2時間ゴミをあさり、たくさんの食材を手にしてツアーを終了した。

 主催者のジャネットさんは「ゴミを拾って食事をしていることがおかしいと思うかもしれないけれど、これだけ食糧難と言われ、世の中に食べられない人がいる中で、食べられるものが当たり前のように捨てられていることがおかしいんですよ」と話す。

 友達2人と学生寮に食材を持ち帰ったメリーナさんは、早速、料理を始めた。メニューは、野菜とフルーツのサラダとゆで野菜、パン店が捨てたクッキーの生地を焼いたもの。捨てられていたものとは思えないほどおいしく、メリーナさんらは「最初はゴミをあさることに抵抗がありましたが、みんなでやっているので心配なくなりました」と初参加の感想を語った。

 一見、奇妙なツアーだが、世界で食糧難が続く中、大量消費社会を見直す良い機会かもしれない。