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【ベツレヘム】観光客に大人気!「聖地のワイン」

(2008/02/15 OA)


 

 パレスチナ自治区・ベツレヘムの“聖地のワイン”を紹介する。

 ベツレヘムは、イエス・キリスト生誕の地とされ、キリスト教徒にとっては聖地で、巡礼地であると同時に世界的な観光地でもある。パレスチナ人の武装蜂起が起きた2000年秋からは観光客が激減していたが、現在は治安が安定し、観光客が戻り始めた。去年はヨーロッパ人を中心に50万人が訪れ、今年は100万人を目標としている。

 市内にある人気のパレスチナ料理のレストランには、地元ワイン「クレミザンワイン」が置かれている。“聖地のワイン”ということで、観光客には大好評。1人で1本飲む客も珍しくないのだとか。

 レストランのオーナーは「ワインをご希望のお客様には、クレミザンワインを出します。いいワインですよ。観光客に特に人気ですが、地元の人も飲みますね」と話す。

 クレミザンワインが造られているベツレヘム郊外のワイナリーは、19世紀にイタリア人修道士が設立した修道院が母体。副代表のルチアーノ神父は、ベツレヘムでのワイン造りの意味について、「まず長い伝統があるということが重要です。私たちはこの聖地で最初の産業規模のワイナリーでもあります。1885年に始めたわけですから」と話す。

 ワイナリーで働くのはパレスチナ人。イスラエルの占領下にあって、パレスチナ人に雇用を生み出してきたという側面もある。

 ワイナリーにはショップが併設されており、ワインの購入はもちろん、試飲もできる。試してみると、ドライでさわやかな味だ。

 ワインの生産量は、イスラエルとの武装闘争の影響で、ピーク時の50万本から20万本に激減したまま。量が限られているため、日本へは輸出されていない。

 観光客が戻るにつれて、自治政府もこのワインに注目し始めている。自治政府のホルード・ダイベス観光相は「ワインは地元産の商品として売り込んでいくべきものの一つです。長い歴史を持つ聖地のワインですから。ベツレヘムは世界中で知られていますが、ワインのような小さなものが、さらに名前を広めて、より魅力的なものにすることができる。巡礼者だけでなく、日本を含む世界中の人々を引きつけることができると思います」と語った。