【アメリカ】パーティーのゲストに大統領!記者は記念撮影、大統領は車の営業?!

(2009/06/24 OA)


 

 アメリカ・ワシントンで、テレビやラジオの記者が集まる大規模なパーティーが開かれた。年に1度、大統領も出席して行われるこのパーティーを紹介する。

 このパーティーは、ラジオ・テレビ記者協会が主催し、1945年から毎年開かれているもの。もともとジャーナリストを表彰するものだったが、最近では著名人と交流を深める場へと変わってきている。

 特別ゲストは大統領で、今回はオバマ大統領が出席する初めてのパーティーということで約2000人が出席し、会場もホテルからワシントン最大の会議場へと変更された。巨大披露宴さながらの会場は、ドレスやタキシードを身に着けた記者たちであふれ、華やかな雰囲気に包まれた。

 午後8時、星条旗の入場とともにパーティーが始まった。その直後、オバマ大統領の登場で会場のボルテージは一気に最高潮に。今回のパーティーは、もともと4月に予定されていたが、オバマ大統領の外遊と重なったことから2回延期されていた。それだけに、オバマ大統領の姿をカメラに収めようと出席者が殺到、全員「記者」のはずだが、すっかり記念撮影に夢中になっていた。

 しかし、パーティーの楽しみといえば食事。前菜、メーンコース、デザートに食後のコーヒーまで用意されていた。

 そして、最大の目玉は、オバマ大統領のスピーチ。オバマ大統領は「僕の冗談は大したことはないだろうけれど、きょうの出席者も大したことのない人ばっかりだね」と切り出した。この日は記者たちが「取材をしない」ということで、大統領も「失言」まがいのジョークを言うのが慣例となっている。経済や外交など課題山積のオバマ大統領だが、軽快なジョークが次々と飛び出す。

 「ヒラリー(・クリントン国務長官)のケガで、あるうわさを聞いたんだ。(転倒してひじを)骨折する直前に、彼女の部下が道路に油をたっぷりまいたんだって」「自動車会社を経営するつもりはないんだけれど…ゼネラル・モーターズ(GM)の新車は、フランス風の作りで、革のシートで豪華だろ?どうだい?一台買ってみないか!?」-めったに聞けないオバマ大統領のジョークに、会場は爆笑の渦に包まれた。

 午後10時過ぎまで続いたパーティー。余韻を惜しむかのように、出席者の多くは2次会へと流れていった。


【中国】未来のスター目指し…中国雑伎学校の生徒たち

(2009/06/17 OA)


 

 超人的なバランス感覚、柔軟性。肉体で表現される幻想的なパフォーマンス「中国雑伎」は2500年以上の歴史を持つといわれている。その驚異的な技の秘密はどこにあるか。

 国の援助を受けて10年前に設立された北京市で唯一の雑技専門学校・北京雑技学校では、未来のスターを目指して、生徒たちが厳しいトレーニングを行っている。生徒は中国全土からスカウトされた8歳から16歳までの少年・少女約170人。大半は貧しい地方の出身で、親元を離れ、寮生活をしながら雑伎のトレーニングに打ち込んでいる。

 トレーニングは午前6時半から1時間、午前8時半から3時間、午後2時半から2時間半、午後6時から2時間半の一日計9時間で、生徒たちは体作りと基本の技の反復練習に集中する。トレーニングは安全に配慮して行われているが、一瞬の気の緩みがケガにつながる。完成された演技のためには体型の維持も必要で、生徒たちは自ら体重の管理を行っている。

 厳しい鍛錬は舞台に上がった後も続く。8歳から雑伎を始め、10年以上プロとして舞台に立ち続けている女性は「自分ができるレベルの上に、さらに華麗な演技ができるように練習する」と語った。また、今後の目標は「コンテストでたくさんの賞を獲得し、雑技団員として最高レベルに立つこと」という。

 最高レベルの雑技団員を目指し、生徒たちのトレーニングは続く。


【アメリカ】銃犯罪は減るのか…銃回収キャンペーン

(2009/06/10 OA)


 

 犯罪多発地域のアメリカ・ロサンゼルスのコンプトンで7日、駐車場にパトカーが集まり、必要のない銃を市民から回収するキャンペーンが行われた。

 銃の回収はドライブスルー方式で行われ、テントの前で車を止めてトランクから銃が取り出される。この時、持ち主が運転席から降りることはなく、弾丸が装てんされていないかを入念に確認した後、使えないようにヒモで固定し、回収はわずか3分で終了した。

 銃を持っていくと、スーパーや家電量販店の商品券と交換でき、カリフォルニア州・シュワルツェネッガー知事の“暴力撲滅”Tシャツがおまけでついてくる。拳銃やライフル銃は100ドル(約9500円)、殺傷能力が高い軍用ライフル銃などは200ドル(約1万9000円)の商品券と交換されるという。銃を持ち寄る人のすべてが商品券目当てというわけではない。銃を処分した男性は「この街にはいつでもどこでも銃があふれている。だから処分した」と語った。

 先月、コンプトンの高校で活躍するフットボール選手が、レストランで食事中に射殺された。ロサンゼルスの凶悪犯罪は以前に比べて減少傾向にあるものの、悲惨な事件は後を絶たない。こうした事件の多くには、盗まれた銃が使われるという。ロス郡警察の保安官は「このキャンペーンは、銃が盗まれる前に治安を良くして、社会の利益を実現させる方法です」と話した。

 今回のキャンペーンでは約3900丁の銃が処分された。全米に2億丁あるといわれる銃が、このような対策をきっかけに減っていくのかについて、銃砲店店主は「銃がよく売れるのは景気が悪い時。不況で失望した人たちが金のために犯罪に走るかもしれないと考える。だから、銃を買って自衛する」と話す。さらに、銃の規制に前向きな傾向がある民主党が政権をとったことも、銃の購入に拍車をかけているという。

 連邦捜査局(FBI)によると、銃の登録手続きが前年比で30%も増加している。銃と商品券を交換するキャンペーンが好評を博す一方で、不況による犯罪の増加を恐れ、銃の購入が増えている。ロス郡警察は、年末にもキャンペーンを行う予定で、銃を持つことが本当に安全なのかどうか議論をすべきと話している。


【フランス】名画を引き立てるルーブル美術館の額縁

(2009/05/27 OA)


 

 パリの観光の楽しみの一つといえば、美術館巡り。今回は、絵画を引き立てる名脇役「額縁」にスポットをあてる。

 世界最大かつ最古の美術館の一つであるルーブル美術館には、約3万5000点の作品が展示されている。普段は名画に集中し、あまり注意して見ることのない額縁だが、あらためて眺めてみると、シンプルなものから、手の込んだ装飾が施されたものまで、色々なデザインがあるのに気づく。

 絵画を見る時、額縁も同じくらい古いものだろうと思い込みがちだが、ルーブル美術館で額縁を取り扱う責任者によれば、使用されている額縁は、最初の絵の所有者が使っていたものとは違うことのほうが多いという。

 17世紀にイタリア・ローマで活躍した画家、ニコラ・プッサンの自画像には、彼の作品が額縁とともに3枚描かれている。当時、プッサンは顧客や友人らに「シンプルな額縁が好きだ」と言っていたそうだが、現在、自画像は17世紀の彫刻が施された豪華な額縁に収められている。収集家たちは、画家の意向を裏切って額縁を選んできたのだ。

 ルーブル美術館も、数百年の歴史の中で何度か展示作品の額縁を換えてきた。絵画が描かれた当時の額縁を見つけるのは困難な上、作品に合うスタイルや品質の額縁を探すのも難しいが、担当者はそうした条件に極力近づけるよう努力している。

 同じ絵でも、額縁を換えるとガラリと印象が変わってしまうことがある。どの額縁との組み合わせがその名画を鑑賞するのに最もふさわしいのか-。美術館の試行錯誤は続く。


【イギリス】スクールを脅かす…オーディション番組出身者の台頭

(2009/05/20 OA)


 

 イギリス・ロンドンの劇場街・ウエストエンド地区では最近、テレビのオーディション番組出身者の俳優や歌手が増えている。

 アメリカの歌手、マイケル・ジャクソンさんのヒットアルバムを基にしたミュージカル「スリラー」に今月から加わった歌手、マリア・ローソンさんは、人気オーディション番組「Xファクター」出身。また、先月には48歳のスーザン・ボイルさんがテレビ番組で見事な歌声を披露、一夜にしてスターの座を射止め、話題になっている。

 しかし、イギリスには本格的に演劇を学ぶ伝統があり、小中学校の授業にも演劇が組み込まれている。映画「007」シリーズでジェームズ・ボンドを演じた俳優、ダニエル・クレイグさんや、アカデミー賞女優、エマ・トンプソンさんら有名俳優の多くは、徹底して演技を学んだ本格派だ。

 そんなイギリスの伝統を支えているのがシアタースクール。スクールの代表格の一つ、ロンドンの「レイベンズコートシアタースクール」を訪ねた。

 60年の歴史があるこのスクールは、日本でも知られる俳優、マーク・レスターさんら演劇界や映画界で活躍する多くの俳優を育ててきた。劇団との違いは、義務教育も並行して行うれっきとした学校であるという点。午前中は通常の授業を行い、午後から演劇のレッスンを行う。

 ドラマの授業を行う教師は「素人が参加するテレビのリアリティー番組(オーディション番組)は、しっかりと演技のトレーニングをした人から仕事を奪っている気がする。今は技術も才能もないのに有名になりたい人ばかりよ」と、最近の傾向に苦言を呈した。

 ところが、このスクールからもオーディション番組に出演している生徒は多い。スクールには直轄の芸能事務所が併設されており、スタッフは劇場やテレビ局との連絡に追われていた。

 スタッフの一人は「若い人にとって面白いものは、親の世代にとって面白かったものとは違うの。今はみんな(ドラマより)リアリティー番組が好きなの」と話す。

 また、ダンスの教師も「いいことだよ!天性の才能さ!もし才能を持っているのなら、やってみるといいよ。芸を磨いて、みんなに披露するチャンスだ。(オーディション番組は)学校で練習したり業界で働いたりする機会のない人にチャンスを与えているんだ」と話していた。