#188  おや?

(2007/06/22)


 

 木曜日の夜。報道フロアがちょっと沸きました。「おや?」と見回すと視界の隅になにやら黄色い生き物が。「そらジロー」です。

070621_そらジロー.jpg全国の皆さまに紹介しますと、そらジローは最近デビューしたばかりの、日テレのお天気キャラクター。http://www.news24.jp/weather/sorajiro/ いまこのページを見て、私初めて知りました。性別やら決めワザやら。いやあ、知らなかった。日本テレビのニュース番組で、お天気のコーナーに出演している「そらジロー」。もちろん、リアルタイムにも木原実さんとともに出演しています。なかなかお茶目なヤツなんです。木原さんと一緒に、VTRへふるとき。そう長いとは言えない手を「どうぞッ!」とふると、からだ全体も一緒に半回転。そのようすが愛らしいのです。

きのう木曜日は、沖縄の梅雨明け、北陸・東北の梅雨入り。天気に大きな動きがあったので、スキップしていました。じつに危なっかしいスキップでしたが。いっぽう、予報が外れると、プイッとカメラに写る範囲からいなくなってしまいました。いずれも初めて見せる動きです。今後もどういう動きをするのか、目が離せません。

投稿者 近野宏明


#187  戦跡 後編

(2007/06/20)


 

 南風原陸軍病院はおよそ30の横穴からなります。そのうちの1本、20号壕は入り口付近が落盤していたものの、内部はほぼ原状を保っていました。そこで、決して潤沢とは言えない予算をやりくりして、長さ70mの20号壕を最初に整備し、今回の一般公開にこぎつけました。それに先だっては、考古学的手法にもとづく調査も行い、出土物などの分析も行っています。

070621_南風原2.jpg火炎放射と火災による炭化のあと、ツルハシやクワで壁を刻んだあと、天井に残された「姜」の文字…。中継ではそれらを網羅して紹介したのですが、少々急ぎ足になってしまったのが、物足りなさを覚えられた方もいたかもしれません。

 入社・報道局配属以来、ずっと沖縄の基地問題・戦争の問題を取材してきた私。手つかずだった戦争のあとが、最小限の整備で公開に至ったことの意義深さに思いをいたさずにはいられません。

070621_南風原3.jpg沖縄といえば、青い海・白い砂浜が思い浮かぶ方が多いでしょう。しかしそれだけではありません。美しい島の風景、あたたかい人のこころのもとには、筆舌に尽くしがたい歴史が抱えられているのです。夏休みはもうすぐ。今年も多くの観光客が訪れると思います。気持ちよく遊んで、美味しいものに舌鼓をうって、沖縄の愉しさを満喫していただきたい。でも、少しの時間でかまいません。沖縄で何が起きていたのかも、知ってほしいと思います。沖縄に10年以上関わってきた私や、Yカメラマンの願いです。

投稿者 近野宏明


#186  戦跡

(2007/06/18)


 

 週末から月曜日にかけて、沖縄に行って来ました。南風原町にある、旧日本軍の陸軍病院壕跡が、初めて一般公開されたのです。

 この壕をめぐる動きについては、私が入社1年目以来、ずっと沖縄取材をともにしてきたYカメラマンがウォッチし続けていました。3年前、戦争の実相を知る文化財として、町が公開を検討しているという情報が。さっそく、2人を中心に現地取材を開始しました。

 第二次大戦の末期、日本軍はアメリカ軍の上陸を前に、小高い丘の中腹におよそ30もの横穴を人力で掘りました。病院を移転させるためです。そこには看護婦不足を補うため、女学生も動員されました。「ひめゆり学徒隊」です。およそ病院とは言い難い劣悪な環境で、兵士は次々と命を落としていきます。結局、アメリカ軍の猛攻撃に晒されて、この病院壕も撤退を余儀なくされました。そして突然の「解散命令」。「あとは自分で何とか逃げのびよ」ということですが…。結局、「ひめゆり」の136人が、若い命を落としました。

 そういういわれのある壕。私は3年前に、当時77歳だった「ひめゆり」の生存者とともに、壕に入ってお話を聞きました。当時17歳の女の子が体験したこと。「想像もつかないでしょうねえ」というその話の内容は、柔らかな口振りとは対極でした。悲惨でむごたらしく、怒りと恐怖に満ち、やりきれなさが残る体験談でした。

 できれば忘れてしまいたい記憶を、60年余りにわたり語り継いできた生存者たち。しかし残念ながら、その数も年を追う毎に減ってしまいます。町が壕を整備して公開することで、その壕自体を「語り部」とすることを考えたのには、そんな理由もありました。何とか現状に近い形で、もちろん観光地とはしない形で。戦争と平和を学ぶ場としての整備です。その思いが結実するまでには、相当のご苦労がありました。

投稿者 近野宏明


#185 お菓子

(2007/06/15)


 

しつこく食べ物ネタを。このワゴンは日テレの社屋内でみかけたもの。初めて現物を目にしました。満載しているのはお菓子です。近年多くのオフィスに見られるようになった、「置き薬」ならぬ「置きお菓子」の補充に訪れたワゴンなんです。

070612_グリコ2.jpgこのワゴンは江崎グリコのもの。オフィスには小ぶりのプラスチックケースが置かれます。値段は100円 均一。ケースの上に緑色の可愛いカエル君が口を開けていて、そこが代金の投入口です。よく畑の横っちょでやっている野菜の無人販売と同様、売り手と買い手の信用関係に成り立つ業態です。

あちこちの会社に商品補充をしている係の女性に取材しました。商品の数と投入された代金が合わないことは? 一般論としては、やはり皆無ではないそうです。支払いがあまりに少なく、度が過ぎる場合にはそれなりの対応をするそうですが、どこも概ねきちんと支払いされているといいます。人目につくオフィスの中ですから、その点はモラルが守られているようですね。

困るのは、代金の収受ではなく、ワゴンの乗り入れを禁止している会社やビルが結構あること。その場合には大きなバッグに商品を詰め込んで、ビルの中を行ったり来たりするそうです。お菓子ですから重さはそうないとしても、数が増えれば結構な重みでしょう。だいいちかさばりますし。想像するだに大変な仕事です。

その補給中、もちろんワゴンはビル周辺の邪魔にならないところに停めることに。戻るまでのあいだにお菓子は盗まれたりしないんでしょうかね。一応カギがあるようですが。こうしたご苦労の上に、私はきょうも、職場で小腹がすいたとき、お菓子を食べることができます。ほんと、ありがたいことです。

投稿者 近野宏明


#184  読了日記034 『歴代知事三〇〇人』

(2007/06/13)


 

 070615_新橋夜景2.jpg東国原宮崎県知事の登場でにわかに注目を浴びている知事職。国政ほどの注目を浴びることは少なく、市町村政ほど身近ではない。しかし意外に大きな権限と実力をもつ知事職には、これまでどんな人々が就いてきたのか。あわせて284人の歴代公選知事を網羅した労作です。

・八幡和郎『歴代知事三〇〇人 日本全国「現代の殿さま」列伝』(光文社新書)

 昨今はインターネットの普及で、選挙で選ばれた公人の情報はパソコン上ですぐ検索できるようになった(一方で高級官僚の経歴公開などは明らかに後退しているが)。しかしそれはあくまでも1人の人物に特化しているものがほとんど。地域ごとに、ときの経過と同様の縦軸で知事の足跡を見るのはなかなか難しいものがある。本書はそのニーズに簡潔に応えているといっていい。

 戦後、公選となった知事職に就いた人物は合わせて284人。北から順にその列伝を読んでいくと、意外やその数の少なさにも驚かされる。それは取りも直さず、再選、三選と任期を重ねる知事が多いことの証だ。現職の知事を除くと、当選回数1回に終わったのは47人にすぎない。現職が選挙に出たときの勝率は90.1%。本書ではこうしたデータも示されている。一度土台を固めると、意外や長期にわたってその座にあるのだなと思うが、総理の平均在職年数に比べるからそう見えるだけなのか。

 各都道府県の名物知事、有力知事には少々力点を置き、めぼしい業績の無い知事の記述はあっさりと。そのあたりのメリハリは丁度よい感じがする。また、選挙の構図や戦った候補名などは割合詳細に記してある。このあたり、資料としての価値もある。

*写真は何の関係も有りませんが、日本テレビから眺めた夜景。なかなかのものでしょう?

投稿者 近野宏明


#183  集中

(2007/06/11)


 

週末は歌舞伎を見てきました。今回は渋谷・シアターコクーンでの「コクーン歌舞伎」。東京に暮らす利点の一つは、こういう点に有りますね。いざ見たい!と思っても、飛行機や電車に乗って、一日がかりのスケジュールになってしまってはどうしてもしんどい。ちょっと出かけるだけですぐに舞台の前に辿り着く、終わったら気の置けない人とお茶も出来る。こういうのは簡単なようでいて、なかなか状況によっては難しいこと。

 ということで、3時間半の公演は舞台上に集中してきました。勘三郎、福助、橋之助、笹野高史…いつものメンバーではありますが、やっぱりよかった。席もとってもよく、役者さんのつばを浴びちゃうような位置(つまり花道のすぐ内側)。堪能しました。

 帰宅後。夜になって別件でひとつ気持ちを集中しました。ホットケーキをひたすら焼いたのです(また食べ物の話…恐縮です)。玉子が大量にあったので、これを活用すべくホットケーキを「焼き貯め」しようという算段です。

 070610_ホットケーキ.jpg小さめのフライパンにてとろ火で一枚ずつ焼いていると、当然ですがその場を離れるわけにいきません。生地を流し込む→表面に気泡がプチプチ→裏返す→2分ほどでOK。この繰り返しですから。何度やってもそうなのですが、どうして1枚目は焼きムラができるのでしょう。2枚目からはほぼ均一なきつね色になるのに。油の馴染みの問題ということでしょうかね。しかるに、焼き色が良くなってくるのに比例して、俄然調子が出てきます。誰かお客さんが来たら美味しい焼きたてを供することが出来るのに…。じつに無念です。集中すること1時間半。18枚のケーキを焼き上げました。焼きすぎ、ですね。そのせいで気付くと足が棒になっていました。

けさ。2枚会社に持参してレンジで温めて食しました。滋味です。懐かしさの漂う甘み。ホットケーキマニアの皆さんにぜひお裾分けしたいっ。残る仲間たちは冷凍庫で「凍眠中」ですので。それにしても単調な作業を繰り返し、集中するのは悪いことではありません。お陰でそのあとの読書が捗りました。脳というのはじつに不思議。キッチンから流れてきた甘い香りが残るリビングで、日曜の夜にそんなことを考えました。

投稿者 近野宏明


#182  バーガー

(2007/06/08)


 

 また食べ物ネタで申し訳ありません。梅雨入りを前に、ハンバーガー業界は熱いバトルが始まりました。今回のメインテーマはその大きさ、と言えましょう。低価格競争の波に呑まれて一度は日本から撤退した「バーガーキング」が、きょう8日に再上陸。一号店には午前5時からという女性を先頭に、開店前に700人が行列を作ったそうです。

 私が学生の頃、バーガーキングは高田馬場にもありました。学生の勢いある胃袋は、どんな大きさのモノも受け付けます(あのころはどれだけ食べても太らなかった…)。今回も看板商品は「ワッパー」。ちなみに私の出身地新潟には「わっぱ飯(めし)」という郷土料理がありますが、まったく関係有りません。ワッパーはお肉のパテが直径13センチの大きさ。お子さんの場合は顔の大きさと大差ないくらいに見えるほど。

070608_メガてりやき.jpgこの再上陸を迎え撃つマクドナルドは、同じくきょう、「メガてりやき」なる新商品を発売。メガヒットとなった「メガマック」の第2弾です。こちらも映像を見ると皆ガブガブかぶりついています。

 …単純な私は、このニュースを見て無性にハンバーガーが食べたくなってしまいました。バーガーキングは汐留には有りませんので、マクドナルドへ。「メガてりやき」を食べましたよ。報道フロアでガブッと食していると、通る人が皆「それ、メガ?」と覗き込んでいきます。インパクト、あるようです。で、食べ応えもインパクトあり。何せ903キロカロリー。ガツンと来ます。朝ごはん軽めで良かった…。今宵は走って帰らなきゃ??

 飲料業界などではカロリーオフが幅を利かせる昨今。いっぽうでこちらはボリュームを競い合う。食べ物の世界も二極化進行中。ふだんは軽めに済ませている皆さま。我慢を重ねてストレスを貯めるぐらいなら、ときにはドーンと大きく出るのも良いのではないでしょうか。メリハリ、大事だと思います。

投稿者 近野宏明


#181 読了日記033 『舌つづみ各駅停車』

(2007/06/06)


 

 前回に続いて食べ物に関するエッセイを。日本テレビの「遠くへいきたい」など数々の旅番組、料理番組で全国津々浦々を食べ歩いた俳優、渡辺文雄さんの舌と筆が冴えわたる一冊です。

・渡辺文雄 『舌つづみ各駅停車』(グルメ文庫・角川春樹事務所)
 
070605_「舌つづみ各駅停車」.jpg仕事や旅行で知らないところへ行く。ちょっとした取材で都内を動く。我ながらつくづく思うのは「食事には、その状況・その場所でのベストを尽くしたい」ということ。とりわけ仕事では、なおざりにされがち。けれど、コンビニのパンよりはほか弁、立ち食い蕎麦よりは駅前食堂、万一可能ならその土地の名物を…そんなふうに少しでも食事らしい食事を摂りたいのである。行き当たりバッタリでも、その状況でできるだけベターな選択をしたい。常にそう思う私にとって、著者はその道を究めた人物のひとりではないかと見ている。

 事実、まえがきにて「日夜念をかけたのは旅と食べることである。ふらふらと旅をして、出来るだけ様々な食べ物に出会えますように。」と述べている。しかし勘違いしてはいけない。著者の食の心髄は、その土地、その時季のものを、出来るだけよそ行きでないかたちで食べること。決してべらぼうに高いモノや高級なモノではないのがポイントだ。

 だから、必然的に農業・漁業など生産の現場に近づくことになり、食を支える最前線への敬意はひときわ大きいものになる。「育てられた米には作られた米がどう頑張っても満たすことのできない大きな違いがあると思った」(下線近野)という感慨は、生産の現場を誠実に見ない限り言えないこと。その真摯な姿勢はときに、誤解とわがままに満ちた都会の消費者への痛烈な批判に転化する。キュウリひとつとっても、曲がったものを嫌ってまっすぐにし、完熟の証しである表面の白い粉(ブルーム)を排除し、ポツポツとした表面のとげを取り去って、似て非なるものを作り出した都会人のニーズに、著者はこう怒りをぶつけている。「ものを作る人間のプライドを踏みにじる消費者の傲慢さと、食物の本体であるいのちがまるで見えていない横着な愚鈍さが我慢出来ないのである」と。

 道を究めると、ことの本質が見えてくる。こういう著者の境地を知ると、「少しでもまともな食事らしいものを」という私のこだわりなど、それこそ似て非なるもの。ああ、きわめて些末で区々たる問題なのだ…と恥じ入るほか無くなるのである。

投稿者 近野宏明


#180  王子

(2007/06/04)


 

070604_ハンカチ王子.jpg週末の神宮球場は大変な盛り上がりだったようです。言うまでもなく、東京六大学野球の早慶戦です。土曜日は慶応が快勝。連敗すれば三校によるプレーオフという、早稲田にとってはちょっとイヤな展開で、日曜日を迎えました。そのまっさらなマウンドに上がったのは「ハンカチ王子」こと斎藤祐樹投手。ご存知の通り、「王子」は6回4失点ではありますが勝利投手。早稲田は2季連続優勝を決めました。

 早稲田のOBでありながら、在学中から現在に至るまで一度も早慶戦を見たことの無い私。先週はスポーツコーナーで「見たことはないんです。在学中よりむしろ今のほうがよっぽど関心があります」と言ったら、陣内さんに「困ったOBですね」と言われてしまいました。何しろ毎年1万人のOBが生まれる大学ですから、愛校心のあり方もいろいろです。ご容赦下さい。

 メディア各社のご多分に漏れず、日テレには早稲田のOBが沢山います。私の同期はとりわけ多い年で、4人にひとりぐらいが早稲田出身。背中合わせに座っている『リアルタイム』のNデスク(雄弁会出身)に早慶戦の思い出を聞いてみました。すると、「在学中は早慶戦のたびに前夜から飲んで盛り上がり、そのままの勢いで神宮へ観戦にでかけた」とのこと。「で、我々の在学中に早稲田の優勝ってあったかな?」と問うてみると、「どうだったかなあ…」…やんぬるかな、であります。きっと前夜にしこたま飲んで、酩酊状態で試合を見ていたのでしょう。でも十二分な「観戦歴」。早稲田の学生らしい、という前置きがつきそうですが。

 「王子」斎藤投手の鮮烈なデビューシーズンとなった今季は、初めて大学野球を観戦した人も多数。きっと斎藤投手目当てで見に行って、早稲田の他の魅力的な選手や、他大学のすばらしい選手を見いだした方も少なからずいることでしょう。王子の活躍で往時の人気が復活。ひとりのスターが生み出す効果の大きさははかり知れません。きょうの『リアルタイム』はそのあたりをたっぷりお届けすることになりそうです。

投稿者 近野宏明


#179  安全

(2007/06/01)


 

070530_ANA研修センター.jpg先日、東京・大田区にある「ANAグループ安全教育センター」にお邪魔しました。座学を中心としたいわゆる「社内研修施設」で、宿泊室なども完備した立派な建物。その一角には、過去に起きた航空機事故から学び、「安全」のために何が出来るかを学ぶ施設が整っています。

 全日空機の3つの大きな事故に関する展示。ねじれた機体の残骸や座席が、もはやものを言えぬ犠牲者の代わりに、事故の悲惨さを語っているようでした。あとでお話を伺ったのですが、雫石事故(1971年)の事故機体の残骸は、事故から30年以上経って見つかったものもあるそうです。山菜採りに出かけた地元の方が山中でそれを見つけたとき、窓枠を貫く形で木が生えていたといいます。上空8000m以上での衝突。操縦不能になった全日空機は落下しながら空中分解し、地上に激しくたたきつけられました。そのため、残骸の一部は地中深くに突き刺さり、落ち葉や草に覆われてしまい回収されなかったものもあったのです。事故以来、地元雫石の皆さんは慰霊施設の整備や管理を献身的につづけておられるそうです。

 ビデオや資料によって、各々の航空機事故の遺族や関係者のことばにも触れました。いまや身近な移動手段となった航空機。事故の確率はきわめて低いのですが、その1回の事故がどれだけ大きな影響をもたらすか、改めて感じさせられます。それだけに、展示ではなぜ事故は起きたのか、事故を教訓に何が改善されたのか、といったことにも力が置かれていました。

 そうした航空機事故の原因に「ヒューマンエラー」が占める割合は6割。小さなエラーがきっかけとなって、信じられないほどの大事故につながるケースは少なくありません。ヒューマンエラーは誰にでもいつでも起こりうる、という見地に立って、体験実証するコーナーもありました。たしかに自分自身の過信や、思いこみは怖いと実感しました。

 こと航空機の運航に限らず、ヒューマンエラーをいかに防ぎ、安全を確保するかはどの企業・団体にとっても喫緊の課題。この施設は、全日空の社内研修に支障が出ない範囲で見学を受け入れています。関心のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

投稿者 近野宏明