世の中ゴールデンウィークです。東京は、先週土曜日の午後はとんでもない雷雨に見舞われましたが、きのうきょうと快晴。日本テレビのある汐留周辺にも大勢の家族連れが遊びにきています。まさにゴールデンウィーク。ガラガラの電車にスーツ姿で乗り込む私。去年の本欄でも書きましたが、そんなところでしか連休を実感できないのであります。
ちなみに、なぜかNHKは「ゴールデンウィーク」という言葉を使わず、「大型連休」と表現しています。その理由は、NHK放送文化研究所のサイトに掲載されていますが。この期間をどう表現するか。言葉の由来も記載してあり、なかなか面白いものです。
けさ出勤すると、日テレの2階ロビーには昭和30年代風セットが設えてありました。何だと思います?大ヒットした映画『ALWAYS 三丁目の夕日』で主人公が暮らした…あのお店です。ほかにも「MYスタジオ見学ツアー」「映画試写会(無料!)」などもやっているそうで。これらをひっくるめた日テレGWのイベントはその名も、『GO! SHIODOME 黄金週間』…やはり日テレは「黄金週間」という言葉を使用しております。代わりに「大型連休」って入れてみると…ちょっとイベント名としてはヘンですもんね。
同じロビーには『日テレちん』も鎮座しています。かわいいです。頭の部分というのでしょうか、ツヤツヤに光る金色のゴング部分には、カメラを構える私が映り込んでいますね。お客さんのいないロビーで自社のイベントを撮影する私…。警備のスタッフに怪訝な表情で見られてしまいました。
お休みのとれる方、遠くに行くより近くの汐留。ぜひ足をお運び下さい。それにしてもホントはこういうときぐらい、『リアルタイム』もイベント会場から放送したいなあと、思っているんです。いつか実現するよう、微力ではありますが各所に掛け合ってみます。
http://www.ntv.co.jp/shiodome/event/2007goldenweek/
投稿者 近野宏明
『リアルタイム』もスタートから1年が経過。前身の『プラス1』から通算すると2年間、夕方のニュースを担当したことになります。この間、地上波の番組は特番などを除くと担当しておりません。が。知る人ぞ知るところで、ひっそりと仕事をしていますので、今回はそれをご紹介します。
①:『蔵出しニュース 妙な出来事』 http://www.ntv.co.jp/oha4/
これは日本一早いニュース『Oha!4(おはよん)』で月に1回放送されるもの。日テレのライブラリーに所蔵されたちょっと妙でおかしな、ちょっとトホホなニュース映像を、独自の視点で振り返るという趣向。ナレーションはぜひ近野の声で!という企画者たっての希望で、大まじめにナレーションしています。トホホでおかしいニュースを、あえて端正にやるというギャップを狙ったらしい、です。この仕事、もう3~4年経つでしょうか。だいたい月末の月曜日に放送されますので、ぜひご覧下さい。
②:『汐留リーダーズEYE』 http://www1.news24.jp/blog/eye/
こちらは日テレ経済部が毎週お送りする入魂の企画。話題の企業のトップをお招きして硬軟取り混ぜての生インタビュー。『日テレNEWS24』で金曜の朝8時58分から生放送です。私はこの生放送にはタッチしませんが、そのインタビューと、事前の密着取材などをまとめて翌土曜日の『リアルタイム・サタデー』で放送する際に、ナレーションを担当しています。(このナレーションは、もうひとりの大先輩と2人で不定期に担当)
もともと記者ゆえ、ナレーションは本業ではありません。アナウンサーの諸兄諸姉が聞いたら首を傾げているのでは、という心配は尽きませんが、なんとかやっております。機会がありましたらこのひっそりとした『副業』をぜひご覧下さい。いずれもコーナーの紹介は『日テレNEWS24』のサイトでどうぞ。
写真は27日金曜日に放送した「不二家・桜井康文社長に聞く」で不二家本社からやってきたペコちゃんです。ペコちゃんとおなじように舌を出してみたのですが…。この表情でのペコちゃんとの2ショット、皆さんの幼い頃のアルバムにもおさめられたりしませんか?
そうそう。①で紹介した企画者は、次なるアヴァンギャルドな新企画も進行中。で、このあいだ、「新コーナーのテーマソングを唄ってくれないか」という依頼がありました。「唱う」って…!彼の願望が叶うのか否か。私もどうなるか楽しみであります。
投稿者 近野宏明
日々さまざまなニュースをお伝えしています。すると、概して良くも悪くもいちいちすべてのニュースに驚かなくなるものです。しかしこの事件は驚きました。走行中の電車内で女性に性的暴行を加えるという事件。植園貴光容疑者は、特急列車「サンダーバード」のトイレに21歳の女性を連れ込み、性的暴行を加えた強姦の疑いがもたれています。 ひとりで座席に座っていた女性。その横に腰を下ろして「逃げると殺すぞ」と脅迫。女性の身体を触ったうえに、無理やりトイレに連れ込み暴行…。
この男、12月には湖西線の普通列車内で女性に暴行、直後には別の女性をトイレに押し込み暴行…。もう書いているだけで暗澹たる気分になります。たまたまその列車に乗り合わせただけ、何も責められる謂われのない女性が次々と傷つけられているわけです。
「サンダーバード」での事件では、被害者は恐怖のあまり声を出せなくなり、助けを求められなかったそうです。乗り合わせた40人ほどの乗客は異変に気付きつつも、男に凄まれ、通報しなかったこともわかっています。さらに車掌は2人を親しい仲とみて注意せず、男が切符を持っていないのに「あとで家族が持ってくる」という説明を聞き、特に気に留めなかったといいます。乗客や車掌の対応にも首を傾げる所はありますが、やはり問題の根元は、この男です。
私の周囲の女性たちは、このニュースを聞いて、本当に怖い思いに襲われたと話しています。自分がそのような状況に置かれたらと考えるだけでも、身震いするような恐怖を感じると。「まさか」という場所での犯行。常軌を逸した凶悪な手口。さらには男の常習性。直接の被害者がどれだけ怖い思いをしたか、どれだけ傷つけられたかは言うまでもありません。それと同時に、被害者を含む女性たちの尊厳と、女性が社会に向ける安心・信頼をも損なう重大な事件といえます。私はオンエアでは「とにもかくにも、この男、厳罰ですね」と言いました。この種の犯罪を繰り返す人物の処遇は本当に今のままでいいのか。考えさせられます。
投稿者 近野宏明
統一地方選挙が終了しました。参院補選から各地の議会選挙まで、津々浦々で投開票が行われましたが、私が一番注目したのは、長崎市長選挙の結果です。市の課長だった田上富久さんが当選。選挙戦のさなかに凶弾に倒れた伊藤市長の娘婿、横尾誠さんは僅差で敗れました。
この結果を見ての考えることの一つは、長崎市民の投票行動。市長の突然の死、そして東京で新聞社に勤務する娘婿が職をなげうって遺志を継ぐ…。いわゆる「弔い合戦」です。投票3日前の時点では正直なところ、「これは、横尾さんの当選は固いな」と思いました。しかし結果は「予想外」に近いものでした。
これまで数多くの選挙で、「弔い合戦」が行われてきましたが、多くは亡くなった前職の関係者が当選を決めてきました。自分の地域で弔い合戦が繰り広げられることは滅多にありませんが、私など常々「それはそれ、これはこれ」、つまり「前職は前職、後継者は後継者」と峻別して考えるようにしてきました。
今回の長崎市長選は、そういう考えに基づいたのか、悲しい事件と今後の行政付託とを別々に考える有権者が多かった、という結果です。市長の死という「感情」を乗り越えて、「実務手腕」を選んだ投票行動、とでも言えましょうか。たしかに、田上さんの訴える「世襲への危機感」を市民が敏感に感じ取ったのかもしれません。
いっぽうで横尾さんの立場で考えると、「無効票」「期日前投票」の扱いが気になります。期日前投票の総数は7000票以上。ここで伊藤市長の名を書いた人の票はすべて無効になりました。もし事件後であれば、横尾さんに入れたのに…という人がどのくらい居たか。(期日前投票では田上さんも0票ですが)。票差が1000を切っているだけに、横尾陣営としては釈然としない所もあるでしょう。今後、公職選挙法がどう見直されるかも注目されます。
まったく別の話ですが、新市長の田上さんはこれまで課長職。いま市役所のサイトで組織図を見ても、やはり県庁所在地だけに、部長職だけでもたくさんの職があります。田上さんの「上司」はどんな気持ちで新市長を迎えることになるのか。一気にトップに立つ田上さんがこれまでの「上司」をどう使いこなすのか。そのあたりもじつに興味深いものがあります。あれこれと思うところの多い選挙結果です。
投稿者 近野宏明
米・バージニア州の大学で起きた銃乱射事件(32人が死亡)、長崎市長の射殺事件に続いて、金曜日には東京と神奈川の境で銃を使った事件が起きました。現在(午後7時すぎ)も、暴力団組員とみられる男は、銃を持ったまま立てこもっています。暴力団関係者の説得に、男は「死んでお詫びしたい」などと話していたようですが、その後電話も通じなくなったという状況です。
相模原市ではコンビニエンスストアの前で男性(同じ暴力団組員)が撃たれ死亡。そのあと男が立てこもっているのは、都営アパートの一室です。長崎市長射殺事件と同様、市民生活が平穏に営まれるのが当然の場所での事件です。暴力団関係者などの持つ銃が、市民生活を危険に晒す…。憤りを禁じ得ません。 (ところでなぜ、都営アパートが暴力団関係者に貸し出されるのでしょうか。現場は「自宅」とのこと。どのような審査を経て入居したのか。その後も状況を把握することが出来なかったのか。疑問が募ります。) 先だって東京・六本木周辺や目白で起きた暴力団の抗争も然りですが、日本でも、街の中で躊躇なく発砲に及ぶ、そのハードルがどこまで低くなっているのかという危惧を抱くばかりです。
以前に読んだのですが、『サイレントマーチ』という本が我が家にあります。アメリカ留学中の息子を、銃を使った強盗により亡くした、砂田向壱さんの著書です。銃社会アメリカの現実を、怒りをこめて告発したドキュメンタリー。その砂田さんは、アメリカでの銃乱射事件にこうコメントしています。「誰でも簡単に銃を手に入れられる異常な社会が続いている」「相手を銃で撃ちたいと思ったときに、簡単に銃が手に入るからこのような犯罪が起きる」と(西日本新聞・4月17日)。さらに翌日の長崎市長銃撃をうけて、日本での銃の問題にもコメントを発表し、警鐘を鳴らしています。
遠いアメリカの話だった銃社会が、実は日本でも顕在化しつつある。そんな怖さを身近に感じる、何ともやるせない一週間でした。
投稿者 近野宏明
火曜日の夜、放送と反省会を終えた所で一報が入りました。「長崎市の伊藤市長が銃撃された」という内容。即座に「またか!」という思いがよぎりました。昭和の終わりから平成の始めにかけてのこと。本島等・元市長の発言、そして銃撃事件の記憶です。私はまだ高校生でしたが、卑劣な事件、民主主義への挑戦、という思いは自分なりに感じました。その銃撃事件から17年。21世紀になってなお、公職にある者が凶弾に倒れてしまった現実に、何とも言えない薄ら寒さを感じています。
長崎へは田宮榮一さんと入り、現場周辺や、容疑者の事務所周辺などを回りました。現場は長崎駅の目の前。ひっきりなしに路線バスや路面電車が行き交う大通りに面しています。「こんなところで」というしかありません。現に、2発目の発砲を目撃した人に話を聞くと、発砲の瞬間も、現場の前には路線バスが停車していたそうです。車内の乗客はみな、進行方向左側の現場の方を向いて、事態の推移を目の当たりにしていたといいます。犯行の時間帯からしても、市長の事務所関係者、選挙スタッフはもちろん、まったくの通りがかりの市民に危害が及ぶ恐れがあったわけです。身勝手極まりない動機、分別のない手荒な犯行。言葉もありません。
取材をしていると、市民の方から「いつも番組を見ていますよ」と声をかけられました。「長崎に来るのは初めてなんです」と正直に申し上げると、「こんなひどい事件で長崎を訪ねるなんて…」と返されました。進取と平和を尊ぶ気持ちがひときわ強い長崎市民の誇りを踏みにじる犯行。民主主義の実践の場である選挙期間中ということもあわせて考えると、被害者は市長だけとは言い切れません。長崎市民も、そして日本中の市民にも、同じように銃が向けられたのだと考えざるを得ません。そう思うにつけ、怒りがこみ上げてきます。
投稿者 近野宏明
テレビというメディアには、まだまだ分からないことがあります。先週、スタジオに巨大なワニの模型がやってきました。長さ5メートル。この春、伝説の番組『木曜スペシャル』が『モクスペ』として復活、その初回で世界の巨大生物を紹介しました。番組で出てきたワニの模型なんです。
これがよく出来ています。触ってみると、硬質な発泡スチロールみたいな感触です。実際のワニとはきっと違うのでしょうが、見た目のゴワゴワした質感は本物かと思うほど。ちょっとした暗がりで遭遇したら腰を抜かす人が出ても不思議ではありません。
で、これだけリアルだと、何かしたくなるのがテレビマンの常。ガバッと開いた口に自分の頭を突っ込んで(オンエアで森麻季キャスターが、第2日テレの動画ブログで笛吹キャスターがそれぞれやりました)しまいました。私はとにかく大きさに驚いたので、自分の身長と比べたくなり、横になって背比べ。しっぽの部分だけでも2メートルほどあるので、私など簡単に締め上げられるんでしょうね。
このリアルな模型、朝から番組宣伝のため各情報番組を行脚して、最後が『リアルタイム』でした。この番組でとりあえずお役ご免なので、という理由から、多少ぞんざいに扱っても大丈夫、というお墨付きが出たのです。そうなるとますますじっとしてはいられません。早速、Nディレクターとともにワニの背中に跨りました。野生の王国でワニとともに生きる我ら…という図。じつに単純です。男の子なんて幾つになってもそんなものです。
それにしても、テレビは不思議です。実は相当なお金をかけて作ったこの模型、製作段階では、特番以外での再利用は想定していません。ま、あまりに特殊な模型だけに、再利用しづらい事情はありますが。とりあえず倉庫に保管されるようですが、次の出番はあるのか。何しろ大きさが大きさだけに、いつまでも倉庫を塞ぐわけにもいきませんし…。きっと美術倉庫には、わっと目を剥くような模型や着ぐるみが、山のようにあるのでしょう。報道番組のスタッフには未知の世界。わからないけど見てみたい…。
投稿者 近野宏明
テレビというメディアは怖いところがあります。本日の『リアルタイム』では、いま巷で注目されているエクササイズを取り上げました。スタジオでは、通信販売でお馴染み「ビリーズ ブートキャンプ」なるエクササイズを紹介し、私も試しに実演しました。
そのようすがこの写真。かなり真剣に全身を動かしています。これ、結構なリズム感も必要とされるので、相当な不安もありました。「鈍いヤツ…」と思われるのも(実際そうなのですが)癪にさわるし…。実際やってみて、放送後、報道フロアに戻ると、「なかなかよく動いていた」という評を得ることができました。とりあえず、ホッとしたのですが。
問題はその後です。社内を歩くと、会う知り合いの殆どが、自分の実演した通りに身振りをつけて「コレ、やってたねぇ!?」と話しかけてきます。必死に手足を振り回すその様子、見る人に相当なインパクトを残していたようです。
先週、「黒い家庭製品が人気」という企画を放送した際には、スタジオで長ネギを刻みました。その私の手際が、見る人にとっては思いがけず上手に見えたようで、これも強烈な印象を与えたようです。街を歩いていたら、見知らぬ方に「いつも見ていますよ」と声をかけられました。ここまではありがたく拝聴しました。しかし続いて「ネギ切るのホント上手いですねえ」としみじみ言われて、ちょっと絶句してしまいました。
斯様に、テレビのもつ映像の力は大きいのです。私としては、特別なゲストが出演するときや、選挙など各種の特番でいい質問をしようとか、突発事態に際して的確な実況・解説をしようと心掛けてはいます。しかし、なかなか「いい質問」「素晴らしい受け答え」「膝を打つようなコメント」は印象に残りにくい。やっぱり映像が主のメディアなんだなあと思い知らされます。映像にもにじむように、中身を磨くことに精進するしかありません。
投稿者 近野宏明
当番組を関東地区でご覧の方にはおなじみ、木原実さんのお天気コーナーでは、毎日小さな子どもたちが集まってくれます。木原さんと一緒に、日本テレビの大屋根広場に整列して、元気に挨拶、笑顔を見せてくれるのです。きのう、そのちびっ子たちの中に、私たちの似顔絵を描いてきてくれた子がいました。放送終了後、気象センターのスタッフを通じて、手元にその似顔絵が届きました。
「こんのさん」は眉がちょっと立派で、目も大きい。なかなかスマイリーに描かれています。前髪が本人同様に少し持ち上がっていて、少ない線でも特徴はよく捉えているんです。番組のロゴは、いま手元にある自分の名刺と比べても、遜色ない仕上がり。もしかしたら、お父さんかお母さんが下書きをしてくださった部分もあるかもしれませんが、キレイに塗り分けられています。
考えてみると、誰かに似顔絵を描いてもらうなんてことは有りませんでした。一般的には、もし描いてくれるとすれば、自分の子どもや甥っ子・姪っ子というのが順当なところでしょう。番組をご覧のお子さんから、というのはまさに思いがけないことでした。本当に嬉しいです。街を歩いているとたまに声を掛けられるのですが、その多くは、放送時間帯に在宅されていることの多い、主婦層の方から。夕方、外遊びから帰ってきたちびっ子たちも、そんなママたちと一緒に見ているのだなあと、お茶の間・リビングの光景が想起されました。頂戴した似顔絵を見ながら、改めて、幅広い年齢の皆さまに番組が愛されていることを実感し、あったかい気分になりました。「似顔で笑顔」です。
投稿者 近野宏明
統一地方選挙の前半戦が行われました。きょうはその数字を考えます。もう長らく言われていることですが、投票率の低落傾向は止まりません。知事選では、岩手・島根・佐賀・大分の4県で、戦後最低の投票率となりました。投票時間の延長や、事実上の投票期間前倒しといえる「期日前投票」といった投票率の向上を目指した施策にも、効果の限界があるようです。
東京都知事選は54.35%。4年前は44.94%ですから、およそ10ポイント持ち直しました。それでもようやく過半数、というところ。その予算規模でいえば一つの「国家」に匹敵する巨大自治体の長を決めるには、決して高い数字とは言えないのではないでしょうか。
ところでその東京都知事選、ひとつ注目すべき点があります。三選を決めた石原慎太郎氏の得票率は約51%。308万票を集めた4年前の得票率は、約70%でした。今回は、浅野氏との対決という観点では大勝であるものの、「反・石原」という観点でみると、積極的な「反・石原」票は歴然と増えているのです。今回、石原氏以外の候補の得票はおよそ269万票。3年前はこれがおよそ131万票でしたから、その数では倍以上に。今後の4年間の都政を預けたいと、石原氏の名前を書いた人は減少。投票率が上がって投票総数も増えましたが、それ以上に、「反・石原」票は増えたのです。石原氏へ積極的に示された反対の意思は、無視できない大きさ、というわけです。
一夜が明けたきょうの会見を聞いても、選挙序盤では鳴りを潜めていた「石原節」は、完全復活。石原氏らしい独特の話法で会見は終始しました。大量得票と同時にはっきりとした、都民の静かな意思表示を、石原氏は今後4年間の都政運営にどう汲み取っていくのでしょうか。
投稿者 近野宏明
獅子奮迅。はげしく奮闘するようすです。誰のことかと言えば、我らが『リアルタイム』の鳥羽博剛君であります。何しろ3月27日からきのう4月5日にかけて、生中継が連続8日間。当人の弁によると、「秋田・藤里町の事件のときを上回る、連続記録」だそうです。ちょっと振り返ると、こんな案配です。
①②③リンゼイさん事件、行徳警察署と現場から連日中継。④埼玉・川口市でデパート店員殺害事件。⑤再びリンゼイさん事件で行徳警察署から。⑥宮城・登米市。22歳保育士が自宅で殺害される。⑦福岡・大牟田市。民家から5人の変死体発見。⑧熊本・水俣市へ。19歳の長男餓死で母親逮捕。
…たいへんな激務です(「激務」とはもともとたいへんなものですが)。とくに新年度になってから、つまり今週は移動距離も半端じゃありません。全国を飛び回るという点では、同様の仕事はたくさんあります。しかし、鳥羽くんの場合決定的なのは、「自分たちの意思ではまったく予定を立てられない」という点。あすのことはもちろん、3時間後、1時間後のことも不透明です。これは実は相当なストレスなんです。事件事故はいつどこで起きるか分かりません。私の席の後ろでは、鳥羽君と取材クルーの航空便やホテルの手配に奔走する、『リアルタイム』スタッフの姿が連日見られました。
そして、大事なことは単に移動を重ねて中継だけしゃべっているわけではない、という点。同行のスタッフとともに、現場到着から中継直前(あるいはその後も深夜まで)取材もたゆまずやっています。結果、事件を分かりやすく伝える現場リポートはもちろん、「リンゼイさん事件」などではスクープ性の高いインタビューも撮ったりしているのです。同僚ながら頭が下がります。
⑦の大牟田市から中継をやった日。『リアルタイム』を通しでご覧になった方はお気づきでしょうが、大牟田からの生中継とは別に、宮城・登米の事件を伝えるVTRにも鳥羽君は登場しました。まさに神出鬼没。「実はこの世に鳥羽は何人かいるのでは?」という思いにすら駆られます。
世間の耳目を集める関心の高いニュースの現場では、必ずと言っていいほど取材している鳥羽君。去年春にこの仕事を任されたとき、私は「ひとことでもいいから、放送用とは別の取材記録を付けるように」と言いました。彼は几帳面にそれを実践しているようです。放送で伝えきれない情報や、現場へ向かう・東京に帰る、その道程で考えたことなど、このHPで公開してほしいと切望するのですが…。きょうも川崎・宮前区で朝から取材中。彼の「つれづれ」が世に出るのは、『リアルタイム』を離れるときまで無理かもしれません。残念です。
*追記(6日19時15分)
鳥羽君はきょうも、川崎・宮前区の現場から田宮榮一さんと生中継しました。これで9日連続の生中継。激務激務の2週間が終わりました。お疲れさま!
投稿者 近野宏明
大きなタイトルを付けましたが、それほど大層な内容ではありません。最初に念を押しておきます。
先日。朝たまに行くドーナツショップでコーヒーを飲んでいたとき。店内はビートルズの曲が次々と流れてきました。誰もが知っている佳曲ばかり。そのとき、テーブルはほぼ満席。近くの学習塾?に子どもを送ってきたと思しきママたちが大勢席を埋めています。にぎやかです。就学前の小さい子を連れたママも。子どもの嬌声、ママの叱り声、ママ同士の四方山話。まあにぎやかです。
そこに流れるビートルズ。「ドーナツ&コーヒー&ビートルズ」です。その三点セットで言うと、絵に描いたようなアメリカナイズされた光景(ビートルズはもちろんイギリスのグループですが)。でも今ここにアメリカからの観光客が入ってきたら、どういう心持ちでこの日本の光景を眺めるのか。確かに店内はアメリカのまま、かもしれませんが、よく見ると和風や中華風のメニューもあるし、店の回りは日本らしい駅前繁華街だし…。ちょっとその気になって考えてみたりします。
こういうロールプレイ、よくやるんです。テレビを見ていたら、とある私鉄沿線の小さなスパゲティ屋さんが紹介されました。初老の夫婦がやっている、和風スパゲティが本当に美味しい店。私も昔よく行った店です。もう20年以上はその場所でやっていると思われ、味も店構えも、完全にその一角に馴染みきっています。でも、もしここにイタリア人旅行者がたまたま訪れたら…。海苔とか明太子とか、もはやイタリア料理と言うよりも日本食です。イタリア人は「こんなの違う!」と怒るかもしれませんが。
イギリス・ロンドンでのこと。「Tradition& imagination」と大書された看板の、イタリア料理店に入りました。はっきり言ってここでの料理がものすごーく不味かった。ひどかった。まったくTraditionは感じられず、作り手の勘違いに基づくImaginationだけでしたよ。イタリア人じゃない私も「これは違うよ!」と心の中で叫びました。
我が日本の農水省は、海外にある日本食レストランの推奨制度を検討しています。伝統的な日本食を提供すると標榜する店ならば、それこそ箸の上げ下ろしまで日本風に、と求めたくなるのでしょう。でも日本の外食産業を見るにつけ、食べ物やそれにまつわる文化は、その土地に根を下ろしてしまったらもう誰にも止められない。これは自明のような気がします。「本国」の感覚とは別。いいものはわざわざ推奨しなくたっていいだろうし、こちらが首を傾げるような店でも、現地で人気だったら目くじら立てても仕方がないのでは。イタリア、アメリカ、フランス、中国に韓国…世界中の味(いずれも日本風アレンジを含む)を自分の町で食べられる日本に暮らす皆さん、どう思いますか?
投稿者 近野宏明
『リアルタイム』も2年目に入りました。山本真純キャスターに代わって、森麻季キャスターが加わります。まだ1回目の放送前ですので、どんな感じになるのか、楽しみなところ。とはいえ、これまでにも「ニュース朝いち430」や「ザ・サンデー」など、スタジオでの生番組経験も豊富。スポーツ・情報系の取材経験も十二分に積んでいるようです。楽しみですね。『リアルタイム』も、先週までにスタジオなどでシミュレーションをしています。隣で参加したのですが、一言で言えば「心配無用」でありました。その時のようすがこの写真です。実際の放送にさきがけて、「笛吹&近野&森麻季の新3ショット」をこのページにてお披露目。どうでしょうか。世界初公開?の一枚です。
この週末は、出かける道すがら、ずいぶんあちこちの桜を目にしました。家の近所の桜並木。車に乗って薄桃色の花のトンネルをくぐりました。両脇の歩道はそぞろ歩きをする人たちで賑わって。みんな少し上を向いて、歩くスピードも遅いのです。真っ直ぐ前を向いてツカツカと歩くのではない、のんびりモードです。視界いっぱいの桜と合わせて、そんな人々の様子を見ているだけで、春爛漫を実感しました。
写真の巨木、圧巻です。この写真を撮影したときはすでに日が暮れていて、微かに霧雨が降っていました。なので、写真での発色は今ひとつですが、木のもつ力、感じますでしょう?花を咲かせるために蓄えていたエネルギーを、誇らし気に見せつけている。こういう桜に出会うとハッと息を呑んでしまう。気迫をぶつけられたように感じるからでしょう。きっと新鋭・森麻季キャスターも、そんな花を咲かせるのだろうと、同僚ながら期待しています。
投稿者 近野宏明
山本真純キャスターが、『リアルタイム』を卒業しました。前身の『プラス1』から通算して3年半におよぶ夕方ニュース生活。アナウンス部所属ゆえ、他のたくさんの仕事も並行しての毎日に、一つの区切りがついたわけです。写真は金曜日の放送前。笛吹さんがちっちゃく顔を出しているのがご愛敬の3ショットです。普段通りです。山本キャスターは番組エンディングでも涙ひとつ流すことなく、爽やかに去ってゆきました。…私がむしろ泣きたいぐらいでして。スタッフの中には「近野は泣くのでは」と冷やかす向きもありましたが、当たらずとも遠からず…。
私たちはふだん「ますみ」と名前で呼んでいます。ますみの美点はいくつもあるのですが、改めてその一部を列挙して惜別の思いをひとり深めようというのが今回のテーマです。
<表現力> これは当然。日本テレビのアナウンサー、さまざまな能力をもった人たちが揃っています。しかし、硬軟どちらのニュースでもスッと自然にリポートできる、真純の能力は群を抜いています。とくに、大自然を相手にする取材では、天稟の冴え。
<賢さ> 情報を飲み込み、処理する早さも卓越しています。しかし早飲み込みはしないのです。これが大事なのです。取材に出る前に一方的な先入観を持ち、自分なりの決めつけをしてしまうと、現場をフラットに見つめることができません。
幅広い情報を的確に自分のものに出来るので、インタビュー取材も素晴らしい。知りうる情報をすべて知った上で、知らないふりをして伺う、というのは意外に難しいもの。誰もがつい、「私は知っている」ということをアピールしたくなるものだけに。
<鋭さ> 素朴な疑問が正鵠を射る。ニュースの世界に一定期間いると、「そこまで説明しなくても」とか「この点は大前提だから」とか、インサイダーなりの甘えが出てきます。しかしますみは「わかったことにする」ことは決してありませんでした。悪い意味でのプロ化は、最後までしなかった。現場取材はもちろん、スタジオでの原稿読みでも、「最初の視聴者」としての感覚をずっと失わずにいたのです。私自身も、この表現で視聴者の皆さまにわかってもらえるかな?と思うときには真純によく相談し、的確なアドバイスをもらいました。感謝しています。
ますみは今後はスポーツの世界に活躍の場を移します。すでにこの週末も生放送、取材と忙しく飛び回っているようです。私ごときに言われるまでもなく、さらなる飛躍をみせること、間違いありません。
3年半の夕方ニュース担当、本当におつかれさまでした。
投稿者 近野宏明