人生初の挑戦

(2018/12/17)

先月、人生で初めての挑戦をしました。
"フルマラソン"です。


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運動不足・運動音痴なくせに、勢いで応募してしまった私。
にもかかわらず、ろくに練習もできないまま、
気づけば本番1週間前を迎えていました。
もはや後悔と恐怖で眠れぬ日々。

絶望の中、藁をも掴む思いでネット検索したのは
「練習不足」「フルマラソン」「なんとかなる」の3ワード。
我ながら呆れます。
すると奇跡のヒットが!!!!
「準備は3日間だけ!
練習ゼロで完走できる非常識フルマラソン術」という本でした。
24時間テレビのマラソンプロデューサー中村博行さんの著書です。
え~~本当ですか!?と思いつつも、通販サイトで、即購入。
なんとか5日前にゲットして、熟読です。

筋力が無い人にお勧めの走り方から、テーピングの仕方...
揃えておくべきグッズまで、細かく書かれていて、
まるで初心者のためのバイブル。希望の光が見えました。

こうしてなんとか不安な心をつなぎ止めた私は、
出ることに意味がある!!と自分に言い聞かせ、
本を握りしめて、走りきると決意したのです...。

11月11日。いよいよ本番!


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第二の故郷、岡山で毎年開催されている「おかやまマラソン」です。
故郷の皆様の前で醜態をさらすリスクはかなり高いですが、
もうやるしかありません。

〝スタートからわずか3分後に足の裏がつる〟という
小さな恐怖を体験したものの、なんとか持ち直し、
10キロまでは周りと会話する余裕もありました。

20~30キロは、言葉数が激減したものの、まだ足は動いています。


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それがどうでしょう。
30キロを超えた辺りから、急激に足が重く...
体中が痛くて苦しいではありませんか。
なんだこれは。想像以上にきつい...。
それでも、歩みを止めてしまうと二度と動けなくなる気がして、
なんとか走っては歩き、走っては歩きを繰り返していました。
1キロ1キロが果てしなく遠い...。
1歩が遅くなった分、色々なことが頭や心を駆け巡っていきます。
「あぁもっと練習するべきだった」「なんて私は愚かなのだ」
情けなさに心はもう今にも折れそう。
私、なげだしちゃうのかなぁ。這ってでもゴールしたかったなぁ。
あぁ...足が止まる。そう思った瞬間、沿道の人が掲げる横断幕が
目に入ってきました。

「その足が痛いのは、気のせいさ」

えぇ~!?それは絶対違うと思うな!
と全力で突っ込みたくなりましたが、笑ったら不思議と心が軽くなりました。
苦しくて周りを見る余裕が無くなっていましたが、顔を上げてみると、
沢山の人が声をかけ続けてくれていることにも気が付きます。
「がんばれ!」「自分に勝て!」声に押されるように足が動き出します。
そして、前を走る人のゼッケンに書かれた文字にもハッとしました。
「豪雨災害、復興のために祈ります」「走れることに感謝」「頑張ろう岡山」
その日は、快晴で、雲一つないような気持ちの良いお天気でした。
橋から見下ろした旭川の水面がきらきらと輝いて、空気がおいしくて。
紅葉が美しかった。岡山の良さを詰め込んだような天気と景色。
本当に泣けるほど美しく見えました。
夏の辛い記憶を思い起こしながら、復興を祈りながら。
きっとみんな走っていました。
あぁ、当たり前の日々に感謝をしないといけないな、
そう心から思いました。
今この瞬間のひとときの平和に感謝して。走れる今の健康にも。

その後は、不思議と元気が戻ってきて、制限時間ぎりぎりではありましたが、
なんとかゴールすることができました。5時間52分。
ゴールの瞬間も最高でしたが、私はあのとき見た旭川のキラキラが
胸に焼き付いています。無い筋力の代わりに体を支えてくれたのは、
沿道の皆さんの応援と岡山の景色でした。

なぜマラソンの人気があるのか。
かろうじてゴールして、少しだけ分かった気がしました。
自分の息づかいを感じ、痛みを感じて、生きていると実感する。
自分自身と対話しながら向き合える。
そういうスポーツなのではないかなと感じたのです。
体験できて本当によかった。 
またいつか走ってみたいと思います。今度はちゃんと練習して。

そして、いつか中村博行さんにお会いできたら、心からの感謝を伝えなくては!!
マラソン初心者の方は是非参考にしてみて下さい!!
でも、これだけは言い切れます。やっぱり練習は大事~~~!!


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投稿者 神谷文乃