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【リニア】岐阜トンネル工事めぐる水位低下問題でJR掘削中断も静岡・山梨県境ボーリング調査は山梨側再開

リニア中央新幹線のトンネル掘削工事を進めている岐阜・瑞浪市で、井戸やため池などの水位が低下している問題で、JR東海は、掘削工事を中断しました。 この問題は、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事を行っている岐阜・瑞浪市大湫町で、共同水源やため池、井戸14か所の水位が低下し、一部が枯渇して使用できなくなっているものです。井戸水が枯れたという住民に話を聞くと…。 (住民) 「これが井戸、今、水面は見えんね」「騒ぎというか、枯れるという話を聞いたものだから…」 大湫町は、愛知のほど近くに位置していて、トンネルは町の地下を通ります。JR東海は、住民の不安に配慮して、当初の計画より早くトンネル掘削工事を20日に中断したということです。トンネル内で今も水が湧き出ている箇所には、20日から薬液を注入して水を止める対策を進めています。これを受けて住民は…。 (住民) 「JRの人からきちっと報告を聞いてなかった(対応が)遅いと思います」 JR東海は、6月から水平方向にボーリング調査を行い、地質を調べるとしています。 一方、静岡と山梨の県境で中止していたボーリング調査に関して、JR東海は20日、山梨側で調査を再開しました。 この調査は県境をまたぐこともあり、川勝前知事が環境問題を理由に工事に「待った」をかけていましたが、辞職表明後にJR東海が再開を表明していました。さらに、静岡県の専門部会が5月13日、これまでの態度を一転して「容認」の考えを示していて、今後は、新しい知事が岐阜での水問題を踏まえどのように対処していくのか、注目されます。

日テレNEWS NNN

17:51