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【密着】現役引退内村航平「体操は僕です」

2022年1月15日 20:25
【密着】現役引退内村航平「体操は僕です」

14日、現役引退会見を行った内村航平選手(33)。会見直後の内村選手を日本テレビが密着取材しました。

スタッフ「会見、たくさん報道陣が来ていましたね」

内村「意外と有名人なんだなと思いました」

スタッフ「引退を発表して連絡をくれた人は?」

内村「柔道の野村忠宏さん。『かなり考えて決断したんだね、お疲れ様』って来ました」

会見後、内村選手はスポンサーの会社を訪れました。痛みに耐えながら現役生活を戦い抜いた内村選手に、女性社員からこんな質問が。

社員「うちの娘が勉強がつらくてしょうがない。体操でつらいときはどうしていますか?」

内村「1回やめたらいい。1回休憩する、運動もそうずっと走り続けることは無理。休むことの方が大事です」

女性「ありがとうございます、家に帰ったらすぐ伝えます」

内村「ただ休み過ぎはよくない」

会社訪問後、内村選手をインタビュー。実は大好きだという姫路城の模型をプレゼントすると笑顔を見せます。

内村「姫路城と体操には共通点がありますよ。美しくなきゃいけない。そのために改修工事をしている。体操も美しくないといけない、その状態を維持する。一緒ですね」

美しい体操にこだわり続けることで世界大舞台で13個の金メダルを獲得した内村選手。しかし自身の名前がついた技はありません。

内村「未発表の技は何個かある。やっていたら確実に『ウチムラ』と名前がついていました。鉄棒の降り技、2回宙返り4回ひねり。普段の倍ひねっているので、それはやりたかったです」

これまで挑んだ鉄棒の降り技は、空中で2回ひねって着地するものでしたが、新たな降り技は空中で4回ひねって着地するものでした。

練習では成功していましたが、試合で行わなかった理由を聞くと。

内村「個人総合でトップを維持するために、その技をやることをやめました。技名を1つ残すよりもすごいことをやってきた。そこに誇りを持っています」

3月12日の引退試合が現役最後の演技となります。内村選手にとって体操とは。

内村「体操は僕です。体操がなくなったら僕じゃない」

スタッフ「体操の化身みたいな?」

内村「かっこよくいうと、多分そんな感じです」