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“不適切字幕”問題 NHK会長が陳謝

2022年1月13日 21:36

NHK・BS1のドキュメンタリー番組が、金をもらって東京オリンピックの反対デモに動員された男性がいると、裏付け取材が不十分なまま報じた問題で、NHKの前田会長は13日、「不確かな情報をそのまま出すことはあってはならない」と述べ、陳謝しました。

NHKの前田晃伸会長は、13日午後に開かれた記者会見で、この問題について「番組に出演した河瀬直美監督や視聴者にも本当に申し訳ないと思う。改めてお詫びする」と述べました。

同席した正籬聡副会長は、「ディレクターが意図的に架空の内容を作り上げたわけではない。担当管理職と部署の責任者によるチェックは行われたが、番組の構成面に関心が向き、事実関係の確認という極めて基本的なチェックが十分ではなかった。捏造ややらせがあったとは考えていない」などと説明しました。

また、前田会長は「不確かな情報をそのまま字幕にするということはあってはならない。率直に言って非常にお粗末だ」と述べ、今後、取材や番組制作にかかわる職員全員を対象に研修を行う方針を明らかにしました。