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比台風被害 WFP現地代表が緊急支援訴え

2021年12月25日 21:20

フィリピンで400人近い死者を出した台風22号の被害について、24日まで現場を視察したWFP(=国連世界食糧計画)の現地代表が緊急支援の必要性を訴えました。

今月17日にかけてフィリピン中部を直撃した台風22号の被害は拡大し、災害対策当局によりますと、これまでに367人が死亡、62人の行方が分かっていません。

国連WFP現地代表 ブレンダ・バートン氏「“戦争地帯”を目の当たりにした気がした。WFPで30年間働き、世界中の困難な場所で仕事をしてきたが、あれほど破壊された現場を見たことがない」

家屋の倒壊や浸水などで、現在も約60万人が避難生活を強いられています。

ブレンダ・バートン氏「被災者は『優先順位は食料と水と避難所』だと。それが最優先のニーズだった。女の子に『きょうはクリスマスイブだが、クリスマスに何を望むか』と尋ねると、『家を返してほしい』『食べ物がほしい』と答えた。これらの分野を支援することは非常に重要だ」

被災者が元の生活に戻るには時間がかかるとみられ、国連は、復旧には110億円あまりの資金が必要だとしています。