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宇野2位「試合での自分は褒めてあげたい」

2021年12月25日 3:11
宇野2位「試合での自分は褒めてあげたい」

◇第90回全日本フィギュアスケート選手権大会(12月24日、さいたまスーパーアリーナ)

北京オリンピックの代表選考会を兼ねた全日本選手権の男子ショートプログラム。平昌オリンピック銀メダルの宇野昌磨選手(24)は、「オーボエ協奏曲」に乗せ、冒頭の4回転フリップを着氷します。

4回転トーループ、2回転トーループのコンビネーションジャンプ、さらに、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と、すべてのジャンプで着氷し、ガッツポーズを見せた宇野選手。100点の大台に乗せ、羽生結弦選手に続く2位となりました。

先週、練習中に右足首を負傷したという宇野選手。「万全というか、もっといい調子であったならば、今日の演技というのは悔やむべき点が多い演技だったと思うが、今のいい演技というのが出せたんじゃないかな」と振り返りました。

その上で、「うまく自分をコントロールできなかったという点に関しては、もっと改善すべき点はたくさんあると思う。試合での自分は褒めてあげたいですけど、練習での自分の改善を今後していけたら」と反省を口にしました。

ケガの影響もあり、ショートプログラム冒頭の構成について、4回転サルコーと4回転フリップのどちらにするか悩んでいたという宇野選手。指導を受けるステファン・ランビエールコーチから、「(右足を使わない)サルコーでもいいし、フリップでもいいし、たぶんどっちでも君はできるよ」とアドバイスされ、「ふっきれた」という宇野選手は、迷いなく4回転フリップに挑むことができたといいます。試合中も痛みはなかったといい、26日のフリーに向けては「1日空くので、そこで少しでも自分のベストな状態をみなさんにお見せできるよう頑張りたいと思います」と意気込みました。

<男子ショートプログラム>
1位 羽生結弦 111.31点
2位 宇野昌磨 101.88点
3位 鍵山優真  95.15点


■写真:長田洋平/アフロスポーツ