韓国では過去最多の水準の感染状況が続く中、医療体制がひっ迫しています。オミクロン株の感染も拡大していて、１２日までに１１４人が確認されています。

　　　◇

１２日、日曜日の韓国・ソウル。２キロにも及ぶ長い車の行列の先で行われていたのは、ドライブスルー方式のＰＣＲ検査です。韓国では過去最多の水準の感染状況が続く中、ＰＣＲ検査などの対象者も急増しているのです。

検査に来た人「（待った時間が）３時間半を超えました。保健所にも行ってきたけれど、午前中で検査の受け付けが終了して。子どもと外に立って待つのは寒いので、ドライブスルーにしました」

１３日に発表された重症者は８７６人と、６日連続で８００人を超え、ソウル首都圏を中心に医療体制のひっ迫が一段と深刻となっています。

さらに、オミクロン株の感染も拡大していて、１２日までに１１４人が確認されています。

韓国南部の全羅南道では、保育園の関係者３人がオミクロン株に感染しました。今回の感染の発端とみられるのは、イランから入国後にオミクロン株の感染が判明したアフガニスタン国籍の留学生です。この留学生は全羅南道ではない別の地域に住んでいますが、家族を介して各地に感染が広がり、全羅南道の保育園にまで感染が広がったとみられています。