去年２月、８４歳で亡くなった野村克也さんに対しソフトバンクの王貞治会長は１１日、ＰａｙＰａｙドームに設置された献花台で献花を行いました。

王会長は、野村さんの長い野球人生で最も大きな功績は「シンキングベースボール」の先駆けとなったことだと言います。

「頭脳を使って野球をやろうと、情報をしっかり集めて、野球をやろうということで今の先駆けでしたよね。我々の場合はどうしても自分の持っている能力だけでやっていましたけど、野村さんは頭を使う野球をやった。野村さんから日本の野球がまた新しい時代に入ってきたと言えるでしょうね」

王会長の持つ通算本塁打記録８６８本に次ぐ６５７本塁打を放った野村さん。監督としてはデータを駆使した「ＩＤ野球」で３度の日本一に輝きました。

「野村さんは選手もやって監督もやって、評論家もやって。その都度、野村野球というものを世間に広めたし、レベルも上げたということで選手にもいい影響を与えた。我々からしたら想像もつかないような野球との深い関わり、これは本当に素晴らしいと思います」と野村さんの功績をたたえました。