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韓国で再び感染5千人超 オミクロン懸念も

2021年12月2日 13:44

韓国では新型コロナウイルスの新規感染者が再び5000人を超え、2日連続で過去最多を更新しました。また、すでに5人確認されているオミクロン株の感染者について、家族らを対象に追加の検査が進められていて、さらに増える可能性があります。

韓国では2日の発表で新規感染者が5266人となり、2日連続で過去最多を更新しました。重症者の数も過去最多の733人で、感染状況の悪化に歯止めがかかっていません。ソウルでは重症者向けの病床使用率が9割を超え、医療体制の逼迫も一段と深刻化しています。

韓国では1か月前から飲食店の営業時間の制限を撤廃するなど“ウィズコロナ”路線を進めてきましたが、政府は再び行動制限を伴う感染対策の強化を含めて検討を進めています。

こうした中で、ナイジェリアに旅行し帰国した夫婦などあわせて5人が新たな変異株「オミクロン株」に感染したことが1日夜、確認されました。感染者の家族や知人らを対象に追加の検査が進められていて、さらに増える可能性があります。

水際対策として韓国政府は、3日午前0時から2週間、ワクチン接種の有無にかかわらず、原則すべての入国者に対し10日間の隔離を義務づけます。日本側でも3日午前0時以降、韓国から帰国する日本人などに検疫所が指定する宿泊施設で6日間の待機が求められることから、年末の一時帰国を検討していた韓国駐在の日本人などにも広く影響が及んでいます。