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今週は夜空がにぎやか二つの天体ショー

2021年11月17日 17:36
今週は夜空がにぎやか二つの天体ショー

18日(木)は「しし座流星群」が極大。19日(金)は「部分月食」と、今週後半は大きな天体ショーが続きます。

■18日(木)未明「しし座流星群」が極大に

ひとつは、毎年この時期に見られる「しし座流星群」。2001年の出現時には、日本でも1時間に1000個を超える流れ星が観察されました。

今年は満月に近い明るい月が昇るということもあり、観測の条件はよくありませんが、17日(水)夜遅くから18日(木)未明にかけて、1時間に数個の流星が見られそうです。

■19日(金)夕方から夜「部分月食」

そして19日(金)には「部分月食」。19日(金)の夕方から夜にかけて、全国的に部分月食が見られます。月食は、月が地球の影に入ることによって起こり、影によって全て隠される「皆既月食」と、一部が隠される「部分月食」があります。

今回は部分月食ですが、月の大部分が影の中に入り込み、満月のおよそ9割8分がかけるため、皆既月食に近い部分月食となります。

部分月食の始まりは、午後4時18分ごろ。ただ、この時間は北海道や東北北部以外の地域では、まだ月が地平線の下にあるため、多くの地域で月がかけた状態で空に昇ってくる「月出帯食」となります。

月がもっともかけて見える食の最大は午後6時2分ごろ。その後、空を昇りながら地球の影から出ていき、午後7時47分ごろには部分月食が終わり、再び満月に戻ります。

■観察タイミングの天気は?

17日(水)夜から18日(木)未明にかけては、高気圧に覆われ晴れるところが多く、広い範囲で観測チャンスがありそうです。ただ時間が遅くなるにつれて次第に雲が広がる見込みです。

また、夜から朝にかけては冷え込みが強まります。18日(木)午前0時には広い範囲で1桁の気温で、甲信から北日本の山間部では氷点下の冷え込みとなる予想です。流星観察をする際は真冬向けの防寒をして、体調管理にはお気をつけください。

また、部分月食が見られる19日(金)夕方から夜にかけては、北陸から北日本の日本海側や沖縄では雲が広がり、一部で雨の降るところがありますが、その他の地域では晴れるところが多く、絶好の観察タイミングとなりそうです。

画像:しし座流星群 観察時間の天気