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“全面解除”で…「渋ハロ」警戒、休業店も

2021年10月30日 13:21
“全面解除”で…「渋ハロ」警戒、休業店も

ハロウィーンの本番2日前。29日夜の東京・渋谷は、人通りは多いものの仮装する人は少なめでした。メイド姿の2人組は「当日は避けたい」と混雑を警戒していました。本番での被害を避けるために植木を移動させ、混雑のため夜の営業を休む店もありました。

■「ハロウィーン直前」渋谷の街は

ハロウィーンを週末に控えた金曜日。29日夜の東京・渋谷を訪ねました。

岩本乃蒼アナウンサー
「仮装している方がいますね。一緒にいるワンちゃんも仮装しています」

「来ないで」と呼びかけられた2度目の渋谷ですが、31日の本番を前に、スクランブル交差点などでは仮装した人がちらほら見られました。

夜7時すぎ、新型コロナウイルスの感染拡大前を思わせる人出のスクランブル交差点で、ひときわ目立つ真っ白い仮装をした人がいました。

岩本アナウンサー
「このお召し物は?」

仮装した会社員(30代)
「フランケンシュタイン的なテーマで、自分なりに作ってみたものです」

岩本
「手作りなんですか?」

会社員
「ほぼそうですね」

衣装作りに約2か月、メークに1時間半かけ、渋谷の雰囲気を楽しみに来たといいます。「仮装してもマスクは外せないので、マスクも仮装の一部として使えるように考えました」と言い、マスクを光らせる工夫もしています。

初めて渋谷で仮装を楽しむという、19歳と20歳の大学生2人組に聞きました。2人はメイド服を着ています。

岩本
「ハロウィーンの当日は、どうされますか?」

2人組
「当日は何もしないです。人が増えると思うので…当日は絶対避けたいなと思って(きょう来ました)」

今年の「渋谷ハロウィーン」は、緊急事態宣言などが全面解除となった中、迎えます。

■本番前の金曜…仮装する人の数は

コロナ感染拡大前の2018年は、人があふれ、警察が出動する厳戒態勢でした。軽トラックが横転させられるなどトラブルが相次ぎました。

去年は自粛が呼びかけられ、ハロウィーン前日に仮装している人は、数えるほどに少なくなりました。

今年は。29日午後6時ごろ、渋谷駅周辺では仮装している人は見当たりませんでした。午後8時ごろ、渋谷センター街を歩いても、多くは見かけませんでした。

岩本アナウンサー
「人出は多いものの、ハロウィーン前の金曜日としては仮装している人の姿は少ないですね」

■ハロウィーン警戒で「休業」も

ただ、今後の混乱を見越して、すでに対策を採っている店もありました。

レストラン支配人
「去年、植木が(道路寄りの場所に)いっぱい置いてあったんですが、それを今年は移動して、壊されないようにしました」

岩本
「その作業は、いつされたのですか?」

支配人
「きょうの夕方です。きょうの夜から備えて…」

例年のハロウィーンでは、看板の上に登って騒ぐなどの被害に遭っているといいます。30日からの営業にも影響が及んでいます。

支配人
「30日土曜日の夜から人がすごく(多く)なるので、そこもランチ営業のみということで、やむを得ず…お休みです」

かき入れ時の週末ですが、夜の営業を休まざるを得ないといいます。

支配人
「一般のお客さんは渋谷のセンター街には寄りつかないので。本当、我慢するしかないですかね」

■警備強化、酒の販売自粛で警戒

渋谷駅周辺では警察車両4台が並び、警戒していました。渋谷区では今年も、土日に100人態勢の警備や、コンビニなどに酒類の販売の自粛を依頼。

路上飲みも29日午後6時から禁止されていますが、立ったまま、または歩きながらお酒を飲んでいる人も多くいました。

(10月29日『news zero』より)