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軽石、来月下旬には関東沖合に漂着のおそれ

2021年10月29日 0:45
軽石、来月下旬には関東沖合に漂着のおそれ

沖縄に流れ着いた大量の軽石は、漁業や観光に大きな影響をあたえていますが、来月下旬には関東の沖合まで流れ着くおそれも…。

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透き通るブルーと灰色の、二色に分かれた海。沖縄本島や周辺の離島の広い範囲にただよう軽石です。


ことし8月、小笠原諸島の海底火山で起きた大規模噴火で噴き出した軽石が、2か月かけて1400キロほど離れた沖縄県に流れ着いているとみられています。

28日、名護市を流れる川では、川が一面軽石で埋まってしまっていました。

地元の人
「(Qこの状況初めて見た?)はい、こういうことないもん」

橋の下に行ってみると、地面のように歩けました。海からおよそ700メートル離れたところにまで、軽石が流れこんでいました。

ビーチが自慢のリゾートホテルでは─。

ホテルの統括支配人
「(軽石の撤去作業に)5~6時間費やしている状況」

ひどいときは、遊泳区域が軽石でほぼ埋まってしまい、泳げない状況になるといいます。ビーチ脇には、除去した軽石の山ができていました。

さらに、うるま市にある漁港では、高級魚の「琉球スギ」およそ500匹が死に、被害額はおよそ300万円にのぼるといいます。

「琉球スギ」が軽石被害 水産会社社長
「自然災害だから、どうしようもないですよね」

また、国頭村ではエサと間違え軽石をのみこんだとみられる「グルクマ」が大量死しました。

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海洋研究開発機構が行ったシミュレーションでは、軽石を示す青色が今月に入り、沖縄に到達。その後、早ければ来月上旬に四国、下旬には関東の沖合にまで流れ着くというのです。

沖縄県は29日から、漁港の軽石撤去を行う予定です。

10月28日放送『news zero』より。