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時短要請解除も…通常営業に慎重になる声が

2021年10月26日 19:31
時短要請解除も…通常営業に慎重になる声が

時短営業の要請などが全面解除された東京で、新型コロナウイルスの感染者が新たに29人、確認されました。解除となる一方、観光地などでは、通常営業に戻すことに慎重になる声も出てきています。

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時短要請が全面解除された東京。26日の感染者数は29人と、10日連続50人以下に。街からは…。

20代学生「そろそろ元に戻るのかなと思いつつ、あんまり先のことは誰も分からないかなと思う」

20代会社員「自分が(コロナに)かかるのも嫌だし、周りに迷惑かけるのも一番困るので。慎重派かもしれないです」

今後の感染状況の動きを見守りたいという声が。

紅葉の見頃を前に活気づく神奈川県箱根町。芦ノ湖をめぐる遊覧船には大自然を楽しむ観光客の姿も。

観光客20代学生「コロナ前ぶりくらい(旅行は)2年ぶりくらい」

観光客60代「楽しいわよねー。友達とこうやってお話もできて、つい笑いが出ちゃう」

戻りつつある観光地への客足。それは箱根の旅館でも。

箱根藍瑠・渡辺健支配人「10月に関しては、昨年同時期と比較して103%前年を上回るペースで予約をいただけています」

宣言の解除などが追い風となり、去年のGoToトラベルの時期を超える予約が入っているといいます。ただ、今も元通りとはいかないのが、旅館内にあるバーです。

神奈川県では営業時間や酒の提供への制限を25日から解除。バーは営業時間を午後10時まで、1時間延長しましたが、本来の営業時間は午後11時半まで。つまり自主的に時短営業を実施しているのです。

渡辺健支配人「この先何があるのかまだ分からないので。一時的にお客さまが戻ってきたとしても、また感染が拡大することによって営業に支障が出る部分がございますので、そこは慎重になる必要がある」

来月まではバーの時短営業を続け、感染状況などをみて通常営業に戻していく予定だということです。

時短営業を続ける施設は都内にも。都の認証を受けているボウリング場。直面している課題が…。

東京ポートボウル・東海林忠勝社長「緊急事態宣言中と(客数が)ほぼほぼ変わっていない」

制限が解除されても来場客数が回復する見通しが立たないというのです。コロナ前は、企業などの団体客がお酒と一緒に楽しんでいたといいますが、1年半以上続く自粛生活で今も大人数での予約は戻ってこず。売り上げはコロナ前の30パーセントほどだといいます。

東海林忠勝社長「お客さんが来ないなか経費がかさんでいく、売り上げが上がっていかないとなると本当にここから大変」

そのため営業時間を短縮し、少しでも経費を削減する方法を選んだといいます。また、しばらくは客足が伸びない期間が続くことを懸念し、経営を続けるための運転資金を支援することを、国や東京都に検討してほしいとしています。