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中露“日本を一周”初の合同巡視活動

2021年10月25日 21:09

中国とロシアの艦隊が日本を一周するように行った初めての合同の海上巡視活動について、中国側は「円満に終了した」と発表しました。周囲を飛行する自衛隊機の映像も公開しています。

中国国防省は、「今月17日から23日まで、初めてとなる中国とロシアの合同巡航を行い、円満に終了した」と発表しました。

合わせて10隻の艦艇は津軽海峡や大隅海峡を通過し、日本を一周するように巡航したほか、武器を使った演習も行いました。日本の領海への侵入はなかったとしています。

中国側は日本の自衛隊機だとする映像も公開し、「自衛隊機や複数の艦艇が周辺で情報収集を続けた」と明らかにしました。

中国メディアは専門家の話として「巡航は一部の国家が挑発を繰り返すことに対しての『やんわりとした威嚇』であり、当然、日本とその後ろにいるアメリカを揺さぶるためだ」と伝えています。

中国はロシアとの軍事的な結びつきをアピールすることで、台湾問題などをめぐって日米をけん制する狙いがあるとみられます。