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赤星の目線 優勝左右する10月頭の3連戦

2021年10月1日 21:54
赤星の目線 優勝左右する10月頭の3連戦

2日放送の「DRAMATIC BASEBALL 巨人対DeNA」で解説を務める赤星憲広さんが、ペナントレースの行方を占う。

◆巨人は3連勝しないと、優勝争いから脱落!

首位・ヤクルトと5ゲーム差の巨人、3連覇への道は厳しいと言わざるを得ない。投打ともにチーム状態が悪く、9月は2度5連敗を喫するなど、6勝14敗5分と大きく負け越し。ただ、幸運だったのは、ヤクルトと阪神も9月最後の3連戦を負け越したこと。ヤクルトは9月の10連戦を8勝2分、阪神は先週東京ドームでの巨人戦を2勝1分で勝ち越すなど、両チームが抜け出すかと思ったが、躓いた。ヤクルトvs広島、阪神vs中日、巨人vsDeNA、Bクラスのチームと激突する10月最初の3連戦が優勝争いの流れを作る。巨人が優勝するためには、最低でも3連勝。そして、勝ち方も求められる。

◆苦しむ打線が、息を吹き返すか

巨人が優勝するためには、奇跡的なことが起きないと厳しい。1つ可能性があるとすれば、DeNAとの3連戦で、苦しんでいる打線が息を吹き返すこと。優勝するときには、とんでもなく打ち勝つ、奇跡的な大逆転など、シーズンを振り返ったときに「この試合が転機だった」というような試合が必ずある。ヤクルトとは6試合、阪神とも3試合の直接対決を残している。この3連戦で打線が爆発して3連勝することができれば、そのまま勢いに乗れる可能性は十分にある。このところ1番を打っているチームでいちばん調子がよい松原、10月から1軍に昇格した廣岡や重信がラッキーボーイになることができるか。キャプテン・坂本、4番・岡本が本来の力を見せつけることができるか。誰でもよいので、誰かが起爆剤となることができるかに注目したい。