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本田圭佑「世界一目指す」9か国目の挑戦

2021年9月15日 15:55
本田圭佑「世界一目指す」9か国目の挑戦

サッカーの本田圭佑選手(35)が14日、動画サイトの自身の公式チャンネルで生配信を行い、ヨーロッパ北東部に位置するリトアニアの1部リーグ、スードゥバに加入したことを発表しました。背番号は自身初となる「3」に決まりました。

本田選手は6月まで欧州のアゼルバイジャンのネフチ・バグーでプレー。その後は所属先を探していました。今回のリトアニア移籍で日本を含めて9か国、10クラブ目のプレーとなります。

生配信では、視聴者から質問を受ける形が取られ「移籍に“リトルホンダ”は?」という問いに「『迷わずいけ!』って言ってたよ」と語りました。

また本田選手は「子供の頃からW杯で優勝して世界一の選手になると言っていた。かなわないのが決定して辞める選択肢もあったが、諦めが悪いけど悪あがきしたい。自分なりの世界一を目指せないかと思った」と、新たな野望を口にしました。

---以下、本田選手の主な発言---

「今はリトアニアにいます。日本を合わせて9か国目。バルト三国にはどこにも行ったことがなくて、今回オファーをいただいてここに来ることを決めました。正直分かっていなくて、これから勉強するところ。(移籍を)決めるまではそんなに時間はかからなかった」

――将来監督をするために経験するチーム数を増やすのか

「現役を続けていることはかなり監督業に生きる。どこまでレベルの高いところでやり続けられるかは指導者視点でみれば1つ大事かなと思う。一方で、一番を取りたい。選手として一番になりたいと思っていた。子供の頃からW杯で優勝して世界一の選手になると言っていて、2018年のW杯で自分の満足する結果は出せずに代表は引退して、選手としての世界一がかなわないのが決定した。東京五輪を目指したが思うような結果が出せず選ばれなかった。辞める選択肢もあったが、諦めが悪いけど悪あがきしたい。何となく続けるのではなく、お金のためでもなく、続けたら自分なりの世界一を目指せないかと思った。世界の1部リーグでプレーした数かつ、ゴールを決めた数、これの世界一は、これも世界一なのではないかと自分の中で解釈している。周りはレベルが低いところでと言うかもしれないが、僕にしかできないことなら、日本からスタートしたすべての1部リーグでゴールを取ってきているので、それは僕にとっては新たな挑戦になるのではと思っている」

――今回の移籍に“リトルホンダ”は?

「迷わずいけ!って言ってたよ。ワクワクしていました今回。お金以外の重要視している条件を満たしていたら結構僕は意思決定早いので、今回(スードゥバ)は満たしてくれていた」

――リトアニア移籍の決め手について

「シーズンが年内に終わるということと、優勝争いをしているということ」

――リトアニアのレベルについて

「欧州とはいえ、欧州の中では下の方だと思います。これもやってみて感覚がつかめると思うので、今の段階で評価するのは早いと思う」

――入団するチームは攻撃型、守備型どちらを重視しているかについて

「優勝争いしているチームというのが1つ条件にある。そうすると割と攻撃型、攻撃的なチームになる」

――背番号「3」について

「空いている番号が3番と二桁しかなくて、迷わなかった。初めてつけるが、結構好きな数字」

――年俸について

「言えないですけど、生活するだけのお金はいただいている。ただ皆さんが思っている以上に安いかもしれない」

――ゴールについて

「トレーニングはやっていたもののサッカーずっとやっていなかったので、時間は掛かると思う。試合数分の得点を目標にしようかな。1試合1点を目標にしていたアゼルバイジャンの時は7試合に出て結局2点だった。前は無理だったから今回は目標を落とすと思ったでしょ?もう一回行きます!かなり難しいと思うが、1試合1点を目標にハードルを上げていく」

――移籍後初ゴールの理想の形について

「ラッキーゴールでも何でもいい。とにかくゴール前に詰めるというのをしっかりやりたい。そこを徹底したい。初戦で点取るのが目標。5か月プレーしていない人がすぐ出て点取れるのかというのは、いろいろな人の実験台になると思うので初戦ゴールを狙っていきたい」

――35歳からでも伸ばせると思っているスキルについて

「駆け引き、判断能力は上がっていく」

――欧州リーグからのオファーについて

「ここも欧州ですよ。オランダのアムステルダム経由でリトアニアに入ったが、入国はアムステルダムで終わってます。こういうのもいい勉強でしょ?なので欧州移籍です」

――欧州の5大リーグからのオファーについて

「ないですね最近。出せよ!と思っている。まだまだプレーできます」

――Jリーグからのオファーについて

「オファーはないですね。僕がこれだけJリーグに戻らないと言っていたらオファー出すのはアホらしいと思う部分があるかもしれない、もしくは単純に必要とされていないかもしれない」

――どこからのオファーがあったかについて

「なかなか難しいですね。僕のエージェントが僕に伝えていないところがあるかもしれないからです。ちゃんとオファーが届くまでにもプロセスがあったり、いきなりオファーが届くこともある。エージェントとクラブの間にその国のエージェントがいたり、エージェントの世界は本当に複雑な形。そこで情報戦が繰り広げられているが、選手に来る情報はエージェントもプロの人たちなので事前にフィルターをかける。どこまでの情報をやるのか。オファーにつながりそうかどうか分からない、オファーを持って行っても本田圭佑が受けないかもしれない案件はそもそもオファーまでいかずに終わらせる。なので結局どこまでをオファーというか、欲しいと口頭で言っていればオファーなのか、興味があるでオファーなのか、話は変わってくると思う」

――サッカー選手の経験がビジネスに役だったかについて

「チームメート、監督とコミュニケーション取って目標に向かってやっていくにあたり、チームマネジメントにはコミュニケーション能力が必要。コミュニケーション能力はビジネスに必要不可欠なので、コミュニケーションスキルが投資活動やビジネスに一番生きていると思う」


写真:アフロ AAPImage/アフロ アフロスポーツ ロイター/アフロ 日刊スポーツ/アフロ