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米同時多発テロから20年、追悼式…課題は

2021年9月12日 7:00

アメリカ同時多発テロから11日で丸20年を迎え、ニューヨークの世界貿易センタービルの跡地などで追悼式典が行われました。

ニューヨークの世界貿易センタービルなど、アメリカ本土が標的となった20年前の同時多発テロでは、日本人24人を含むおよそ3000人が犠牲となりました。

11日に行われたニューヨークの追悼式典には遺族のほか、バイデン大統領らも出席し、旅客機が衝突した時刻などにあわせて、黙祷がささげられ、犠牲者1人1人の名前が読み上げられました。

ニューヨーク市によりますと貿易センタービルでの犠牲者のうち、およそ4割にあたる1106人は、20年たったいまもまだ身元が特定されていません。

兄が行方不明の女性
「常に平和であることを祈っています。兄のように罪のない人が戦争で殺されることはあってはならない」

同時多発テロは、アメリカがアフガニスタン攻撃に乗り出すきっかけとなり、その後の史上最長20年にわたる「対テロ戦争」では、アメリカ兵7052人を含むおよそ90万人が命を落としたとの試算もあります。

20年がたち同時多発テロを直接知らない世代が増える中、教訓をいかに引き継いでいくかが課題となっています。