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「経験のない爆発的感染拡大が進行」危機感

2021年8月5日 15:10
「経験のない爆発的感染拡大が進行」危機感

東京都は、新型コロナの感染状況を分析する会議を開き、専門家は、「経験したことのない爆発的な感染拡大が進行している」と、深刻な感染悪化が続く状況に強い危機感を示しました。

国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「デルタ株への置き換わりが急速に進んでいます。新規陽性者が急激に増加し、これまで経験したことのない、爆発的な感染拡大が進行しています」

東京都医師会・猪口正孝副会長「重症患者を含む入院患者、自宅療養及び入院療養等調整中の療養者が急増しており、医療提供体制がひっ迫した状況にあります。緊急時の体制へ移行する必要があります」

感染者の7日間平均は、前回のおよそ1936人から、3443人に大きく増加し、増加比も178%に上昇しました。今のペースが続くと、2週間後には1万人を超えるとして、専門家は、「危機感を現実のものとして共有する必要がある」と指摘しました。

感染急拡大の原因であるデルタ株の割合については、7月12日の週の46.2%から、翌週には64.6%に上昇し、都内の感染者のおよそ3分の2がデルタ株に感染しているとみられます。

また、患者の急増で、入院調整にも時間がかかり、専門家は、「自宅待機を余儀なくされる事例が多数生じている」として、「緊急時の医療提供体制へ移行する必要がある」と指摘しました。