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米・国防長官 中国対応批判も対立望まず

2021年7月28日 1:41

アメリカのオースティン国防長官は27日、訪問先のシンガポールで演説し、南シナ海などをめぐる中国の対応を批判する一方、「建設的で安定した関係を追求する」とも述べ、対立は望まない考えを強調しました。

オースティン長官は、南シナ海での中国の一方的な領有権の主張について、「国際法的な根拠がなく、各国の主権を踏みにじっている」と強く批判しました。

一方で、中国と安定した関係を維持する重要性を強調しました。

オースティン国防長官「私たちの利益が脅かされても、ひるむことはない。しかし私たちは対立を求めていない」「中国との建設的で安定した関係を追求する」

オースティン長官は、中国の人民解放軍と有事の際の連絡体制などを強化していく考えも示しました。

また台湾について、「現状からの変化を望む人はいない」と述べ、武器売却なども念頭に台湾の防衛力強化を支援していくこれまでの方針を継続する考えを示しました。