新型コロナウイルスの影響で、史上初の１年延期となった東京オリンピックが、２３日夜に開幕します。「復興五輪」をかかげ大会を招致して８年。直前まで異例続きとなりました。

２２日午後８時、開会式までの残りの時間を示すカウントダウン時計がゼロに。いよいよ、２３日に始まる東京大会は、史上最多の３３競技３３９種目が４２の競技会場で行われ、２０５の国と地域からおよそ１万１０００人のアスリートが参加します。

招致から８年。大会エンブレムの白紙撤回やマラソン・競歩会場の札幌移転など、紆余曲折に見舞われてきました。そして、新型コロナウイルスの感染拡大で史上初の延期となった上、緊急事態宣言下で多くの会場で無観客開催となる異例ずくめの事態となりました。

大会の象徴となる開会式をめぐっても、直前まで演出メンバーの小山田圭吾さん辞任、小林賢太郎さん解任と降板劇が続きました。

大会組織委・橋本聖子会長「過去も含めてすべて調査をしきれていなかったことには、責任を痛感しております」

「Ｕｎｉｔｅｄ　ｂｙ　Ｅｍｏｔｉｏｎ」「感動でひとつになる」という大会コンセプトのもとに行われる開会式ですが、組織委員会は、２２日夜、「改めて演出内容を精査したが、さまざまな分野のクリエーターが検討を重ねて制作しており、予定通り実施する方向」とコメントを出しています。