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政府“イベント最大1万人まで”で調整

2021年6月15日 17:39
政府“イベント最大1万人まで”で調整

政府が7月以降の大規模イベントについて収容人数の50%以下であれば最大1万人まで認める案を軸に調整していることが分かりました。専門家の意見を聞いた上で決定する方針ですが、この基準が決まれば東京オリンピック・パラリンピックの国内観客の上限となる見通しです。

菅首相は15日午前、西村担当大臣ら関係閣僚と協議した後、丸川オリンピック・パラリンピック担当大臣らと会談し政府の方針を伝えました。

政府関係者によりますと、政府は現在、緊急事態宣言などが出ている地域では収容人数の50%以下かつ上限5000人としている大規模イベントの入場制限について、7月以降は宣言などが解除されていれば収容人数の50%以下かつ上限1万人とする案を軸に調整をしています。

政府内では、入場制限を収容人数の50%以下のみとする案も議論されましたが、政府関係者によりますと「国立競技場は3万4000人まで入ることになるのでテレビに映った時のインパクトが強すぎる」などの意見が出て上限を1万人としたということです。

政府は、16日に行われる予定の専門家による新型コロナ分科会で了承されれば、決定する方針です。

ある政府関係者は「IOCも大会組織委員会も東京大会だけ特別扱いしなくていいと言っている」と話していて、東京大会の国内観客の上限についてもこの基準にあわせて今月中に決まる見通しです。