電動キックボード“ルール緩和”検討も…
新たな乗り物として注目されている電動キックボード。利用者が増える一方で歩行者にケガをさせる事件も起きています。
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今、脚光を浴び始めている電動キックボード。都心では特に…
街の人
「最近すごくよく見かけます」
街中でレンタルできるサービスが登場し、興味津々の人も…
電動キックボードをレンタル・Luup 岡井大輝社長
「(利用者の)平均年齢は30代。通勤とかに使っていただいています」
歩くには少し遠い場合など、“ちょい乗り”で利用する人も増えているといいますが、このサービス、実はまだ実証実験の段階。
どういうことかというと、日本では現在、電動キックボードは原付きバイクに分類されています。そのため、原付きバイクと同じ交通ルールが適用されますが、今、検討されているのがこのルールの緩和です。
新ルール案では、時速15キロ以下の場合、車道以外に路側帯や自転車専用レーンなどを走行することが可能となり、運転免許も不要。ヘルメットも義務化しないことなどが検討されています。
電動キックボードをレンタルしている企業「Luup」は国の許可の元、実証実験としてサービスを開始しているため、乗る際はヘルメットなしでもOK。
ただ、実証実験では普通免許などの登録が必要で、事前に交通ルールのテストを受講する必要もあります。
一方で…
電動キックボードをレンタル・Luup 岡井大輝社長
「(Q.買ってきた電動キックボードにノーヘルで乗れるってことはない?)100%あり得ない」
現状、個人で買った場合、ヘルメットは必須。ただ、街では…
記者
「ノーヘルで走ってます」
ナンバープレートがついていないことから、個人で買ったとみられる電動キックボード。ヘルメットなしで歩道を走行する人もいます。
街の人
「歩行者が多いところもビュンビュン走ってるイメージ」
大阪では電動キックボードによる“ひき逃げ”が発生。歩いていた女性に衝突し、ケガをさせたとして、運転していた男性が略式起訴されました。
電動キックボードをレンタル・Luup 岡井大輝社長
「違法で乗ってしまってる方の半分くらいが多分(ルールを)知らない。電動キックボードのルールを知っていただくための努力をしなければならない」
新たな乗り物として期待される一方、安全な環境整備が求められます。