NTTとスカパーJSAT 宇宙事業で提携
NTTと人工衛星事業を手掛けるスカパーJSATが、宇宙事業での業務提携を発表しました。
NTTとスカパーJSATが共同で進めるのは、宇宙と地上をつなぐ通信ネットワークの構築です。
NTTのもつ「光電融合」という低消費エネルギーで動作する光の特徴を生かした通信技術と、スカパーのもつ人工衛星の運用や商用化のノウハウを活用するということです。
こうした、衛星を使った宇宙からの通信ネットワークが構築されると、地上では通信回線がないエリアでも通信が可能となります。
例えば、農業をリモート化するなど効率化して、農家の収益拡大が実現できるとしています。
また、宇宙にデータセンタを作り、観測衛星などから集めたデータを宇宙で解析し、地上には必要な分析結果のみを届ける構想も発表しました。
これにより災害が発生した時に、災害の状況や場所を迅速に把握し、救助が求められる地域へ一刻も早く人材を派遣したりすることが可能になるということです。
両社は来年から実証実験を行い、2025年には商用の衛星を打ち上げて、26年からのサービス開始を目指すということです。