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3道県に「宣言」へ 異例方針転換の背景は

2021年5月14日 11:37
3道県に「宣言」へ 異例方針転換の背景は

政府は北海道、岡山県、広島県に緊急事態宣言を出す方針を専門家らの会議に諮り了承されました。13日までの方針が一転しました。異例の方針転換の背景には何があったのでしょうか。

政府が専門家に諮問した案を取り下げるのは初めてです。政府関係者は一様に専門家の反発が強かったことを理由にあげています。

14日朝の閣議前の映像では、西村担当大臣が分科会の様子を加藤官房長官らに報告しています。そして閣議後には、菅首相とも協議し、北海道などに緊急事態宣言を発出する方針を決断しました。政府高官は「専門家がそこまで厳しく主張しているなら尊重するしかない。仕方がない」と話しています。

政府が方針を転換した背景についてですが、政府関係者は「北海道は広いから地域を限定できるまん延防止等重点措置が適していると判断したが、専門家が緊急事態宣言の方がメッセージ性があると主張した」からだと説明しました。

また政府高官は、「北海道がトリガーだった。北海道に宣言を発出するなら岡山と広島もとなった」と話しています。

菅首相は正式決定後の14日午後8時から記者会見に臨み、判断の理由などについて説明することにしています。