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卵の高騰続く スーパーでは特売中止も…

2021年5月4日 22:07
卵の高騰続く スーパーでは特売中止も…

巣ごもり需要でおうちでの食事が増える中、キユーピーや味の素がマヨネーズの値上げを発表しました。さらに卵の高騰も続いていて、特売を中止するスーパーも出ています。

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値上がりはいつまで続くのでしょうか。

東京・町田市のオムライス専門店。トロトロのたまごが人気のオムライスは、一皿およそ3個のたまごを使っています。2か月前に取材したときもたまごの価格高騰に悩まされていましたが、今、状況はさらに悪化しているといいます。

オムライス屋のワインバル・AWA AWA 雛倉拓史オーナー
「かなり収益が下がっていると思います」

たまごの仕入れ値は2月の時点で値上がり前の1.4倍になっていましたが、現在は…

オムライス屋のワインバル・AWA AWA 雛倉拓史オーナー
「1.6倍を超えた価格になってしまっていて」

新型コロナウイルスの影響で客足が遠のく中、ダブルで痛手になっているといいます。

スーパーでは…

フードマーケットつばさ 久保田浩二店長
「セールは無理だなというところで取りやめにしました」

毎週、1000円以上の買い物をすると、たまご1パックが99円になるセールをしていましたが、3月上旬から取りやめたといいます。この日の販売価格は一番安いものでも190円台。2週間ほど前、税抜き178円で販売していたたまごは、税抜き208円と税抜き価格で30円値上がりしていました。

お客さんは…

こどもが4人いるお客さん
「こどものお弁当とか、オムライスとかすると、もう10個なくなっちゃうから、大事に使うしかないかな」

お客さん
「毎日使ってますので、ちょっときついですよね」

今年初めにはMサイズ1キロ120円ほどだったたまごの卸売価格。2月中旬には200円を超え、4月下旬にはおよそ250円と、2015年以来の高値となっています。

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値上がりの原因は…

奈良養鶏園 奈良五十八園長
「立ち入り禁止になってまして」

養鶏場を訪ねると、鶏舎はネットで囲われ、周囲は立ち入り禁止になっていました。

理由は鳥インフルエンザなどの病気を未然に防ぐため。こちらの養鶏場では感染は起きていませんが、もし感染が起きれば元通り飼育できるようになるには時間がかかるといいます。

たまごの値上がりは、この冬、各地で猛威を振るった鳥インフルエンザが原因だと話します。

奈良養鶏園 奈良五十八園長
「千葉県で飼っている3割とかのトリが(鳥インフルエンザに) かかって。殺処分しちゃったから、そんだけいなくなっちゃった。ヒヨコから(たまごを)産むようになるまで、どんなに早くても半年かかる。半年もすれば、どんどんまた、卵も出てくると思うよ」
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一方、家庭の定番調味料「マヨネーズ」も値上げが予定されています。(家庭用マヨネーズ等値上げ率 7月1日~ キユーピー 約2~10%  味の素 約1~10%)

キユーピーや味の素は、7月からおよそ8年ぶりに家庭用マヨネーズなどを最大およそ10%値上げすると発表しました。

お客さん
「ドレッシングよりも使うかも」

お客さん
「やっぱりどうしてもないと困るから」

値上げの要因は主な原料である食用油の価格が高騰しているためだということです。