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アストラワクチン「80歳以上に高い効果」

2021年3月2日 12:19

イギリス政府は、臨床試験のデータ不足を理由に高齢者への接種を控える動きが広がったアストラゼネカのワクチンについて、80歳以上に高い効果を発揮したとする分析結果を発表しました。

イギリスの保健当局は、アストラゼネカのワクチンを1回接種して3週間から4週間が経過した高齢者について分析を行いました。その結果、ワクチンを接種した80歳以上の人は、接種していない人と比べて、重症化した割合が約80%減少したということです。同様の分析結果はファイザーのワクチンでも得られたとしています。

アストラゼネカのワクチンを巡っては、高齢者への臨床試験のデータ不足が指摘されていて、ヨーロッパを中心に65歳以上への接種を控える動きが広がっています。今回の分析結果を受け、イギリス政府の科学顧問は、イギリスの接種計画の正しさが「明確に立証された」と述べています。