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国内で接種の女性死亡 ワクチンと関係不明

2021年3月2日 19:50
国内で接種の女性死亡 ワクチンと関係不明

国内で新型コロナウイルスのワクチンを接種した60代の女性が死亡したことがわかりました。ただ、死因はくも膜下出血とみられていて、ワクチン接種との因果関係についてはわかっていません。

厚生労働省によりますと、先月26日にワクチンを接種した医療従事者の60代の女性が、3月1日、死亡したということです。死因はくも膜下出血と推定されていて、担当の医師は、現時点ではワクチン接種との因果関係については評価できないとしています。

ワクチン接種後に亡くなった例は国内では初めてです。

厚労省のワクチンに関する審議会の森尾会長は、「今のところ海外での接種事例でも、くも膜下出血と新型コロナワクチンに関連があるとはされていないようである。偶発的な事例かもしれないが、この症状についてもさらに情報を収集し、今後の審議会で評価していく必要がある」とコメントしています。

また、別の審議会の岡会長は、「くも膜下出血と考えられるということであるが、一般的には、以前からあった動脈瘤(りゅう)などの破裂が原因となることが多く、こうした年代の方に生じうる疾患と考えられる。ワクチンとの関係については、海外での治験や接種後の報告でも新型コロナワクチン接種後にくも膜下出血が増加するとの知見は報告されていないようである」と述べています。