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ダウ今年最大の下げ幅 利益確定売り広がる

2021年1月28日 8:14

27日のニューヨーク株式市場は、最高値圏が続く株価への警戒感などから幅広い銘柄で当面の利益を確定させるための売りが広がり、ダウ平均株価は、今年最大の下げ幅となりました。

27日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から633ドル87セント値を下げ、3万0303ドル17セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も、355.47ポイント下げて、1万3270.60で取引を終えています。

この日は、航空機大手「ボーイング」が決算発表を行い、最終損益が日本円にしておよそ1兆2300億円の赤字となったことなどから、大きく売られました。

また、市場では、最高値圏で推移している株価への警戒感が強まっていて、幅広い銘柄で当面の利益を確定させるための売りも広がりました。

さらに、午後に会見したFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長が、「新型コロナウイルスが再び拡大したことで景気回復のペースは緩やかになっている」と指摘しました。

これが新型ウイルスによる先行きの不透明感につながり、相場の重荷となりました。ダウ平均は633ドル安と、今年最大の下げ幅で取引を終えています。

市場関係者は、「個人投資家による投機的な取引で一部銘柄が実態とかけ離れた高騰となっていて、市場では警戒感が強まっている」と話しています。