【天気】全国で気温↓ 大規模寒気で冬の嵐
■低気圧急発達 大規模寒気で冬の嵐に
28日の日中の気温は、暖かかった前日より低くなるでしょう。夕方以降は、西日本や日本海側で風が強まり、29日にかけて猛吹雪に警戒が必要です。また、29日から30日にかけて、日本海側を中心に大雪のおそれがあります。
●全国的に気温ダウン
27日は、各地で春のような暖かさとなりましたが、28日は急に寒くなるでしょう。特に関東や北日本では、最高気温が前日より5度から8度低くなり、この時期本来の寒さに戻りそうです。
【28日の予想最高気温(いつ頃・前日差)】
札幌 -2℃(平年以下、27日より8度ダウン)
仙台 5℃(平年並み、27日より7度ダウン)
新潟 7℃(2月下旬、27日より3度ダウン)
東京 8℃(平年以下、27日より8度ダウン)
名古屋 12℃(3月上旬、27日より3度ダウン)
大阪 12℃(3月上旬、27日より3度ダウン)
福岡 14℃(3月中旬、27日と同じくらい)
平年以下:この時期の平年の気温よりも低め特に、夕方から冷たい雨が予想される東京は、夜になって、さらに気温が大きく下がりそうです。
●関東沿岸部で冷たい雨に
関東には天気を悪化させる北東急流が流れ込み、沿岸部を中心に冷たい雨が降るでしょう。昼過ぎに千葉県・神奈川県で雨が降り出し、夕方には東京も雨になりそうです。
東京では夜遅くなってから雪がまじる可能性がありますが、長く降り続くことはなく、28日のうちに止みそうです。内陸の群馬、栃木、埼玉の各県では、雨や雪が降らないところもあるでしょう。
●低気圧が急発達・西から寒気が流れ込む
28日は日本海で低気圧が急発達するため、今後の大荒れの天気に警戒が必要です。また、本州付近を寒冷前線が通過した後は、大規模な寒気が流れ込むでしょう。運輸関係者は、猛吹雪による視界不良、大雪による交通障害を想定した事前の準備が必要です。
●暴風・暴風雪に警戒
西日本や北陸では、28日夕方以降、徐々に西よりの風が強まるでしょう。同時に寒気も流れ込み、29日にかけて、気温も大きく低下しそうです。また、北日本日本海側では、28日の夜以降、南よりの風が強まり、湿った雪の降り出すところがありそうです。
29日からは、どっと寒気が流れ込み、日本海側の広い範囲で雪となり、猛吹雪のところもあるでしょう。
28日の夕方以降、29日にかけて、予想される最大瞬間風速は次の通りです。
北海道 (海上)35メートル
(陸上)35メートル
東北 (海上)35メートル
(陸上)30メートル
北陸 (海上)35メートル
(陸上)30メートル
近畿 (海上)35メートル
(陸上)30メートル
中国 (海上)35メートル
(陸上)35メートル
九州北部(海上)30メートル
(陸上)30メートル
なお、海上では高波にも警戒が必要です。
北海道では、低気圧が近づく30日に風がさらに強まるおそれがあります。地吹雪による交通障害や停電への備えが必要です。
●その後も大雪に警戒
29日の午後からは、日本列島の広範囲が寒気に包まれるでしょう。日本海側では雪が降り続くため、大雪への警戒が必要です。また、29日は、九州や近畿中部などでも雪のところがありそうです。雪に慣れていない地方も十分に注意してください。
29日朝までの24時間の予想降雪量は次の通り(多いところ)。
北海道(日本海側南部) 30センチ
(太平洋側西部) 30センチ
東北 (太平洋側山沿い)20センチ
(日本海側山沿い)15センチ
北陸 (山地) 25センチ
(平地) 15センチ
その後も30日にかけて、日本海側の広い範囲で雪の降り方が強まるおそれがあります。日本海側を中心に流通への影響が心配されます。