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台風19号上陸1年 生活再建に課題 長野

2020年10月12日 17:17
台風19号上陸1年 生活再建に課題 長野

これまでの死者・行方不明者106人、東日本を中心に甚大な被害を出した台風19号上陸から10月12日で1年です。しかし被災地では多くの課題があるようです。千曲川の堤防が決壊した長野市長沼地区から中継です。

千曲川の堤防が決壊し、台風災害ではこの地域は甚大な被害を受けました。堤防の復旧工事は今年6月に完了しています。

ただ、生活の再建にはまだ多くの課題があります。長野市の調査ではこの長沼地区の人口は被災前の去年10月1日時点で2318人でした。今年10月の調査では人口2070人となり、248人、率にして10.7パーセント減っているのが現状です。災害によってこの土地での再建を断念した人も多いのではないかと市も分析しています。

住民「1年たってこんなによくひどいのがここまで来たのは、月日の流れが解決したのかと思う。復興というのはまだ進歩していない」

堤防の目の前にあります長野市長沼支所には、爪痕がまだ残っています。長野県内では15人が亡くなり、いまも1781人が仮設住宅で生活しています。