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東証で全銘柄売買停止 終日は99年以降初

2020年10月1日 13:48
東証で全銘柄売買停止 終日は99年以降初

東京証券取引所はシステムに障害が発生したため、上場する全銘柄の売買を終日停止すると発表しました。

東京証券取引所ではシステム障害で終日取引停止という異例の事態となっています。依然として復旧のメドはたっていません。

東京証券取引所は午前9時前、株価など相場情報を配信するシステムに障害が発生したため、上場しているおよそ3700銘柄全ての取引を停止しました。

原因は、調査中で正午前には全銘柄の取引を終日、停止すると発表しました。終日停止は全部の取引がシステム化された1999年以降初めてだということです。2日も復旧のメドはたっていないということです。

この影響で名古屋・札幌・福岡の証券取引所も上場している全ての銘柄の取引を停止しています。

投資家「すぐ復旧すると軽く見ていたが、なかなかしないので驚いています」

加藤官房長官「投資家の方々にとっても、取引の機会が制限されることであって大変遺憾だ」

加藤長官は、サイバー攻撃の可能性について「現時点でそうした情報は確認していない」と述べました。その上で「金融庁から日本取引所グループと東証に原因究明と復旧に向けた対応を指示している」と説明しました。

終日、全面停止になったことで日経平均株価など主要な指数を算出することができません。また、株で運用されている年金や株の指数に連動する投資信託など影響は様々な範囲に広がっています。

また東証では取引の半数以上が外国人投資家でしめられていて、海外に影響が広がらないかも懸念されます。