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日本 豚熱「清浄国」ステータス消失へ

2020年9月1日 19:39

日本が、豚やイノシシの伝染病であるCSF(=豚熱)などについて、“豚への感染が確認されていない”と位置づけられる「清浄国」からはずされることが決定しました。

日本は、CSFが発生するおととし9月まで、OIE(=国際獣疫事務局)からCSFについて、清浄国として認定されていました。

ところが、国内でのCSF発生後、清浄国の認定が一時停止となり、今月3日には保留期限が切れることから、清浄国のステータスを消失することになります。

再び清浄国になるには、1年間、豚でCSFの発生がないことや、豚への一般的なワクチン接種が行われていないことなどが要件です。

農林水産省によりますと、今年3月の沖縄での発生以来、豚への感染は確認されていませんが、ワクチン接種をせずにCSFを防ぐことは難しく、清浄国への復帰にはかなりの時間がかかる見込みです。

ただ、豚の主な輸出先である香港やマカオなどには、感染が確認されていない九州などから輸出しているため、ステータスの消失によって影響が出ることはないということです。

しかし、CSFの発生前に豚の輸出にむけて協議していたアメリカやヨーロッパとの交渉は、さらに遠のくことになりそうです。