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レバノン大爆発で抗議デモ「政府は人殺し」

2020年8月9日 7:49

6000人以上が死傷する大規模爆発が起きた中東レバノンで8日、政府に抗議するデモが行われ、参加者が「政府は人殺しだ」などと怒りの声をあげました。治安部隊との衝突に発展し、死傷者も出ています。

ロイター通信によりますと、レバノンの首都ベイルートで8日、市民およそ1万人が抗議デモを行い、政府の怠慢や腐敗が大惨事につながったとして、「政府は人殺しだ」などと怒りの声をあげました。

さらに、参加者の一部が治安部隊と衝突したほか、省庁の庁舎を襲撃するなど暴徒化し、警察官1人が死亡、デモの参加者ら200人以上がケガをしました。4日に起きた爆発では158人が死亡、ケガ人は6000人に達し、およそ20人が今も行方不明です。

爆発が起きた港では、爆薬の原料になる物質が数年前から大量に放置されていたことが分かっていて、政府への批判が高まり、以前からの政治不信と相まって、市民の怒りがふき出した形です。