アメリカ・ミネソタ州で黒人男性が白人警察官に首を押さえつけられ、その後に死亡した事件をめぐり、全米各地の抗議デモが暴徒化しています。

カリフォルニア州では、複数の都市で略奪行為が起きたほか、フロリダ州でもショッピングセンターが略奪のあと放火され、炎上しました。

ミシガン州デトロイトなどでは銃撃があり、あわせて２人が死亡しています。

首都ワシントンのホワイトハウス前では、デモ隊が警官隊にペットボトルを投げたり、花火を打ち込んだりする場面もありました。近くでは車両が燃やされ、店のガラスも割られるなど、市内は５月３１日未明にかけても緊迫した状態が続きました。

ＣＮＮによりますと、抗議デモは、少なくとも全米３０の都市で発生し、２５の都市で夜間の外出禁止令が出されました。

これに先立ちトランプ大統領は、軍の派遣も辞さない構えを見せています。

トランプ大統領「軍への要請があれば、速やかに派遣できる」

全米で暴徒化するデモに大統領がどう自制を呼びかけるかも焦点です。