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トランプ氏「正恩氏重体説」否定も…異変?

2020年4月24日 18:56

アメリカのトランプ大統領が、北朝鮮の金正恩委員長の「重体説」について、否定的な見方を示しました。一方で、北朝鮮政権内で異変が起きているとの見方も出ています。

トランプ大統領「間違った報道だったと思う。正しくない報道だったと聞いた」

一部のメディアが報じた金委員長の「重体説」について、トランプ大統領は23日、否定的な見方を示した上で、報道にあたっては「古い情報が使われたと聞いている」と述べました。

一方、ある消息筋は「北朝鮮の政権内で異変が起きていることは間違いない」との見方を示しました。消息筋は、金委員長の状態は詳しくわからないとしつつも、金委員長の政権運営が困難になった場合は、妹の金与正氏、叔父の金平一氏、その姉の夫・金光燮氏の3人による集団指導体制に移行する可能性があると指摘しました。

平一氏は故・金正日総書記の異母の弟にあたりますが、政権の中枢から外され、ヨーロッパ各国で大使などを務めた後、去年12月までに約30年ぶりに帰国。また、オーストリア大使だった光燮氏も先月、北朝鮮に戻ったことがわかっています。

北朝鮮側は今のところ、金委員長の直接の動静や重体説への反論は出しておらず、今後、どのような形で反応を示すのかが注目されます。