コロナ第2波 トランプ氏と専門家に温度差
新型コロナウイルス第2波について、アメリカのトランプ大統領が22日、「全くないかもしれない」と楽観的に述べた直後、会見に同席した専門家が、「秋に戻ってくる」と打ち消し、温度差が際立つ一幕がありました。
トランプ大統領「新型コロナウイルスは全く戻ってこないかもしれないと言われている」
トランプ大統領は、経済活動の再開後に懸念されるウイルスの第2波について、「全くないかもしれない」と楽観的な見通しを示しました。
一方で、専門家のトップ、国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、大統領の発言を打ち消しました。
ファウチ所長「秋にウイルスは戻ってくると確信している」
秋の大統領選をにらみ、経済再建への前向きなメッセージを打ち出したい大統領と、感染の第2波を食い止めたい専門家トップとの温度差が、記者会見の場で浮き彫りになった形です。
第2波をめぐっては、アメリカのCDC(=疾病対策センター)のトップもこの冬のインフルエンザの流行と同じ時期に起き、壊滅的な被害が出る恐れがあると警告しています。