×

北朝鮮“弾道ミサイル”発射 今年3回目

2020年3月21日 9:56

北朝鮮は21日朝、日本海に向け、短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体を発射した。

韓国軍によると北朝鮮は21日朝、北西部の平安北道から日本海に向けて短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体2発を発射した。日本政府によると、発射は午前6時45分から50分ごろにかけて複数発行われ、飛翔体は日本の排他的経済水域の外に落下したとみられるという。

北朝鮮による飛翔体の発射は、今月9日に東部から日本海に向け、短距離弾道ミサイルとみられる複数の飛翔体を発射して以来、今年に入って3回目。

こうした中、北朝鮮メディアは、金正恩委員長が20日、軍の砲撃対抗競技を視察し、訓練を強化する考えを示したと伝えていて、21日の発射とも関連がある可能性がある。

また、国会にあたる最高人民会議が来月10日に開催されることも明らかになった。アメリカとの非核化交渉がこう着する中、強硬姿勢を強める金委員長が新たなメッセージを打ち出すのか注目される。

一方、相次ぐ飛翔体の発射には、新型コロナウイルスの感染者は出ていないとする北朝鮮の主張に懐疑的な見方が広がる中、軍事力を誇示することで、そうした見方を払拭する狙いもありそうだ。