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北朝鮮“弾道ミサイル”発射 日本政府反応

2020年3月21日 8:36

北朝鮮が21日午前、日本海に向け、短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体を発射した。

韓国軍によると、北朝鮮は21日午前、北西部の平安北道から日本海に向け、短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体2発を発射した。日本の海上保安庁は、日本の排他的経済水域内の外に落下したとみられるとしている。

北朝鮮による飛翔体の発射は、今月9日に東部の宣徳付近から日本海に向け、短距離弾道ミサイルとみられる複数の飛翔体を発射して以来、今年に入って3回目。

相次ぐ飛翔体の発射には、非核化をめぐるアメリカとの交渉がこう着する中、軍事力の強化を進めることで、アメリカや韓国を揺さぶる狙いがあるとみられる。

また、北朝鮮は新型コロナウイルスの感染者は出ていないとしているものの、世界的に感染が広がる中、動揺が広がる国内を引き締める狙いもありそうだ。

一方、日本政府も「北朝鮮から弾道ミサイルと見られるものが発射された」としてコメントを発表した。「我が国領域には飛来せず排他的経済水域内にも落下しないものと推定される」としている。また、安倍首相は情報収集と分析に全力をあげ、国民に対して的確な情報提供を行うことなどを指示した。

防衛省幹部は今回の発射について「短距離で繰り返し発射することで国際社会の注意を引こうとしている」と分析している。