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ダウ史上2番目の下げ幅「まだ底が見えず」

2020年3月12日 7:11

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、11日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は再び急落し、1464ドル安と史上2番目の下げ幅で取引を終えた。

11日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の日の終値から1464ドル94セント値を下げ、2万3553ドル22セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も392.20ポイント下げて7952.05で取引を終えている。

この日はアメリカの新型コロナウイルスの感染者が増え続けていることや、トランプ大統領が議会に提案した新たな経済対策も実現可能性や効果が不透明との見方が出て朝方から売りが広がった。

また、午後に入りWHO(=世界保健機関)が新型コロナウイルスの感染拡大について、世界的な大流行を意味する「パンデミック」にあたると表明したことで売りが加速し、下げ幅は1700ドルに迫る場面もあった。

終値にかけてはやや下げ幅を縮小したが、1464ドル安と今月9日の2013ドル安に次ぐ史上2番目の下げ幅で取引を終えている。

市場関係者は「株価が下げ止まる要因が見当たらず、まだ、底が見えない状況だ。世界的にも株価の下落は続くだろう」と話している。